前にもやったけどDIYにおいて便利な小物は無限に湧いて出てくるので、その内容を共有したいと思う。
今回は測定器具が中心。
コンビネーションスコヤ(ルーラー・スクエア)
欧米くさい形をしたユーティリティースコヤ。
止め型スコヤみたいな本体に水平器が付いて、定規がスライドする構造になっていて、サシガネにもスコヤにも水平器にもマーキングゲージにも何にでもなれる典型的な合理主義者。
海外YouTubeでよく見かけるのもあるけど、この前買ったSKILSAWのテーブルソーのマニュアルに刃の水平の測り方の解説でこれが使われてて、別のもので代用しようと思ったら使える定規がなかった。
なので試しに買ってみたんだけどとてもよかった。
できることをまとめると。
直角のケガキ。
45度のケガキ。
水平のケガキ。
水平器的な運用。
タテ。
ヨコ。
固定材料の平行測定や位置決め。
他にも深度測定など、まあこれ一本でなんでもできるスマートスコヤって感じ。
動く時点で精度の過信は禁物ではあるけど、現時点でシンワの止め型スコヤと比べて誤差は判定できない。
とは言え自分が持ってる写真のものは新潟精機だけど、定規がアルミでベースが焼き付け塗装系なのは正直不安。
元々欧米由来の道具で、国産はラインナップが少なすぎる、現地USA産のEMPIREブランドのものが定規がSUSでとベースが鋳鉄の削りでできてるっぽくて、メートル単位にも対応しつつお値段もさほど変わらないのでお得だと思う。
記事を書きながら注文したのでまた追記したい。
【追記】間違いなくエンパイアのものが優れていると言わざるをえなり。
思った通りベースは鋳鉄の削り、定規はSUSと1ランク上、角も出るべきところはしっかり出てるので定規もしっかり合わせられる。
さらに新潟製機を選ぶにしても、僕が持ってるインチ併記のものとメートルオンリーのものがあるけど、下のメートルオンリーをおすすめしたい。
さらに両者に共通する問題点と解決法を書いておきたいけど、まず定規自体ののスライドが結構やりにくい。
その原因はノブのところに入ってるスプリング。(上にあげたものは全て同じ構造)
犯人を取り外してワッシャーに変える。
これだけで非常に快適でスムーズな動きが手に入る。
スプリングを仕込んだのは設計ミスだと主張したいけど、この万能性はDIY初心者の強い味方になると思う。
一発止型定規
文字通り角の墨付けを一発でこなしてくれるワンポイントリリーフ的な存在。
だけど止め型定規の役回りも一通りこなしてくれる案外ユーティリティーな存在。
基本的にはこのように材料にあてがって、またがる2面に一発でケガキ線を入れることができる。
さすがにこの道具の専門領域というべきか、この面はしっかりと削り出しで平面加工されていて、面取りもなくピンピンに角が立っている。
このためだけにも持っておくと便利だけど、止め型定規のように角から何ミリと墨をつけたり、直角をケガクのにも使いやすい。
止め型定規は5mmの誤差を引かないといけなくて、たまにこれで間違えるんだけど、こちらはゼロ起点から寸法を書いてくれてるので間違えにくいという優しさがある。
さらに45度の部分が止め型スコヤと逆になってるのも一つポイントで、止め型ではスミを入れにくい時にも役に立ってくれる。
ただ1点、入隅に当たるこちらの直角は信頼してはいけない、面と面に挟まれる形状のため、製造上も精度が出しにくいところだと思う。
角材の直角を測る時には、普通のスコヤか上で紹介したコンビルーラーのほうが精度が出ると思う。
もう一つ欲を出すならステンレス製が選択肢にあればいいのになって思う。
まあ高いもんでもないし、歪んだら買い直せばいいとも言えるので、手加工が多いDIY初心者にオススメできる。
デジタルハイトデプスゲージ
刃の高さを測る、それ以上でもそれ以下でもないデジタルなゲージ。
あまりにもチャチすぎる見た目とは裏腹になかなかのやり手。
自分はずっとトリマーの刃の高さを測る方法に効率性の悪さを感じていた。
普段は多くの人がそうするように、止め型スコヤでずっと測っていたし、それでなんとなくやれていたけど、0.5mmズレると困るシーンもちょいちょいあって、そういう時は試し堀りしてノギスで測ってまた試し掘りをするという伝統的な動作を続けてきた。
これがめんどくさいわけよ。
というわけでまずは止め型スコヤで5mmと設定する
もちろん刃の一番出っぱったところを自身の毛様体筋の限界で見定め、ドンピシャ0.1mm以内の誤差を目指した。
この設定値をハイトゲージはどう判断するのか?まずはベース上でゼロを出す。
ベースに乗せてゲージを下ろし、ZEROボタンを押すだけ。
ゼロが出たらこのように刃を測る。
ハイトゲージが示す数値は5.33-5.37mmの間だった。
これが正しいのかどうかは削ってみればわかる話、ちょこっとだけ削ってみてデジタルノギスで測る。
中立的な立場にあるノギス審判の判定結果は5.4mm。
目測だと0.4mmの誤差、ハイトゲージでおよそ0.05mmの誤差。
まあ人間は機械に勝てないのは最初からわかってたから全然悔しくはないし、機械をこき使う立場にまわってやればいいだけの話。
テーブルソーなんかでこのような使い方もできる。
その他深度ゲージとしての機能もあって、裏側にこのような探針がついている。
これを装着すればこのようになる。
ためにしさっきの溝を測ってみよう。
脚が落ちかかってるからちょっとずれてるかもしれないけどノギスとおおむね一致。
自分は深度ゲージとしてはノギスを使うことがほとんどだけど、座グリの形状によってはノギスでは測れない、またはこちらの方が安定するシーンは結構あるのでそういう時には重宝すると思う。
値段自体はクソ安いと言わざるを得ない。むしろ別売りの電池が高い。
ルーターテーブルなんか使ってる人は即買いかもね。
ガチ本気ルーターテーブルを作った記事もあるのでみてほしい。
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