電動工具 考え方

買ってよかったトリマールータービット【スタンダード編】

終末DIYではトリマーやルーターについてかなり触れてきた。だから今回はビットを紹介したい。

DIYerだからこそ意味不明なビットをたくさん使ってきた。

というわけで今回はあまり意味不明でない直線加工系のビットを紹介したい。

コスパ無双のストレート 超硬エンドミル

なんど紹介したかわからないけど、まとめ記事なので紹介せざるを得ない The standerd それが「超硬エンドミル」

用途は一般ストレートビットの代用で、単純に直線刃よりよく切れるという上位互換。

なぜ切れる

なぜかというと、螺旋状の刃は常に一部が材料に触れており、直線刃のように一旦離れて殴るみたいなヒットアンドアウェイの触れ方をしないため安定する(かもしれない)点。

斜めに加工していくため、見た目の刃角以上にすくい角が大きく鋭利になる(ような気がする)点。

刃の接触する長さが長くなる分だけ負荷も分散され寿命も伸びる(らしい)。

ポピュラーねじれ方向「アップカット」であれば切りクズ排出性も高くて焦げにくい。


というわけで螺旋は直線に勝る。

回転運動に最適な形状と考えれば当然と言える。

その刃を木工用途に最適化したものが一般に「スパイラルビット」と呼ばれ

フライス盤(Milling machine)の金属加工に最適化されたものが「エンドミル」と呼ばれる。


そうエンドミルは金属用だ。

なのになぜそっちをオススメするかというと安いからだ。

安いのはしょぼいからではなく産業需要の差によるものだと思ってる。

スパイラルとの違い

具体的な違いをぱっと見だけで説明すると木工用の方が軸がスリムで切り屑排出性が明らかに高い。これはドリルの木鉄の違いと同じだ。

他にはねじれ角が小さめなものが多いけど、その辺はエンドミルも幅広いオプションがある。

実際切り屑は少しエンドミルの方が詰まりやすい気がするけど、素材が同じなら加工能力の差はないと思う。これもドリルと一緒。

お値段は?というと、円安の昨今でも1本あたり1,000円を切る超硬エンドミルと比べて超硬スパイラルビットは最安でも2,000円強、一般に3,000~4,000円くらいはする。


自分がエンドミルを使い始めた動機は、「普通のストレートビットと同じ価格帯でめっちゃ切れる」ってところなので、やっぱ気楽に使い捨てできるエンドミルをまとめ買いしたい。

選択の注意

まず素材は「超硬(=カーバイド)」と書かれた材質を選ぶこと。

木工ではルーターみたいな高速回転ビットは超硬が標準だ。ハイス(HSS)でも切れなくはないけど「え?」てなる。


次に刃の数。主に2枚か4枚から選択することになるけど、いまだに悩む。

当初2枚刃を愛用していたけど、トミーグローバルのYouTubeで「木工用途で使う方もいて、その場合4枚刃が人気がある」

ってのを聞いて4枚刃をまとめ買いしたけど、溝加工は切り屑排出性の問題で2枚刃の方が早い気がする。

まあ切断面は4枚刃の方が綺麗かもしれないがどっちも綺麗だ。


自分的が最初に使ったのはモノタロウの2枚刃だったけど送料がうざいので今はトミーまとめ買い。

綺麗さを求めるならこの4枚刃が多分良い。

長さは50mmのものをのせてるけど、75mmの方が汎用性は高い。


トミーグローバルはYouTubeチャンネルが勉強になったので愛用してる。見て勉強しよう。

品質グレードがあって上記は標準品質で、母材は台湾、機械は中国製らしい。

ハイグレード品は母材、機械共にドイツ製で、日本製と同水準らしいけど、そもそも金属加工のお話だということは忘れるなかれ。

倣い加工の相棒 ベアスパイラル

このビットが6mm軸で日本Amazonに在庫された喜びでこの記事を書いているといっても過言ではない。

先ほどのエンドミルと違いこちらは木工用の「スパイラルビット」にベアリングがついたものだ。

刃系が12mmでベアリング付きで長さ25.4mmのアップダウンスパイラル、つまり最強の倣い加工ビット。

特徴

倣い加工の記事で散々書いたけど、ベアリング付きのビットはベニヤなんかで作ったテンプレートをコピーするようにカットできる、家具製作の必需品。

この加工は基本的に材料を側面から削る。なので宿命的に負荷が高く、逆目のキックバックが起きやすく、それでいて加工面の美しさも問われる。

だからこそスパイラル刃が欲しい。

しかもコイツのねじれ方向はアップ&ダウンという2属性持ち。

2属性持ちは弱点が増えることも多いが、コイツは弱点を打ち消し合うタイプのポケモンだ。

アップカット・ダウンカット

ようするに2つのねじれ方向が組み合わさっており、図のようになる。

といった感じでバリの出にくさに影響するのもそうだけど、加工方向が複数組み合わさることは逆目対策にもなると考えられる。

マジで倣い加工に最適だっていう理由づけはいくらでもできる。

全対応させる工夫

倣い加工の記事で言及してるけど、逆目対応のためにはベアリングの位置が重要。

この2パターンを用意すれば、ちょっとした工夫であらゆる状況に対応できる。

上ベアリングと下ベアリングの2種類だけど、上下ベアリングも欲しい。

なのでこうする。

六角で外す。

移設。以上。

これで上下ベアリングスパイラルビットの完成だ。

もちろんベアリングは普通に買って差し支えない。

モノは内径6mmで外径12mmだ。固定用のセットカラーもなんでもいいのでいる。

倣い加工をするとき、逆目に応じてどちらの方向からも削ることができる。

ただし厚みは刃長の25.4mmに制限されるのでその辺は気合いでなんとかすること。

ちなみに自分は刃長45mm、軸12mmのこんなのも持ってる。

ただし、まだ使ったことないのと、軸が12.7とルーター限定なので要注意。

トリマーでは使えないんだけど、太さと長さ的にルーターテーブルならほとんどの加工がこれだけでいけるかもしれない。

Amazonで問題

なんか記事書く時に改めて見たら片方のベアリングバージョンが買えなくなってる。ゆるせない。

あなたがこの記事を見てる時には再販されていることを願う。

やっぱ大日商

名前は聞いたことあるはず、Made in Japanの大日商。

めっちゃ高いんだけど切れ味は申し分なし。

基本的に安物で済ませたいDIYerがこいつに頼るべきシーンはどこか。

頼るとき

自分は「ベア付きストレートの浅め」と「アリ溝」に関しては大日商に頼ってる。

アリ溝はDIYで使う人は少ないかもしれないので手短に済ますけど、見て分かる通り超高負荷がかかるビットだ。

最初激安品で加工してたけど、どう工夫しても根本的な切れ味不足が立ち塞がっていた。

そこで大日商。全然違った。工夫なんかいらんかった。

この動画で使ったんだけど、前半は激安、後半は大日商だ。

まあこれはあまりにもピンポイントすぎるので、もっともコスパ良く役に立ってくれたのはベア付きストレート。

幅は全て10mmでいろんな長さが増えていった。ベアリングが引き抜くだけで簡単に付け替えられるのもいいところ。

テンプレート加工だけど切り抜きでなく底のあるザグリ加工で活躍する。

一番短いやつは深さ0mmから加工できるので便利、でも深さに応じてやっぱり複数の長さが欲しい。

まあ安物でも加工できるんだけど、ザグリや溝って結構負荷も強いし、装飾的な溝であることも多いのでやっぱり切れ味が良いのは正義。

大日商の中でも2000、3000円台に収まるので手が出しやすい部類。

他にもボーズ面ビットなんかも持ってる。

言うまでもなく素晴らしい切れ味だったけど、ボーズ面は比較的負荷が小さいし、装飾部であれば研磨でフォローできるので自分にはオーバースペックだったと言わざるを得ない。

だってこれ7,000円くらいしたし、もったいなくてそうそう使えないよな。

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