車ほど趣味性の高い買い物はない。
300万で手に入る実用機能と、50万で手に入る実用機能に大きな差がないと思うからだ。
東京に住んでいた時、マイナーチェンジしたての新車のデュアリスを、結構値切れて乗り出し価格240万ちょいで買った。
市場のでかい大都市ほど交渉が利きやすいとディーラーが言ってたので、東京に居たのが有利に働いたのかもしれないけど、ほんとかどうかは知らない。
結論から言うと2年で8万キロ走って100万で売った。「え?」って思う人もいるかもしれないが順に話していきたい。
Contents
相場の把握手段 - 持込査定
年式と走行距離が釣り合ってないので相場が全く見えなかったが、自分の中の目標値として100万と設定した。
バンパーにわずかな擦り傷はあったものの、ガチ補修したのでほぼわからないはず。
馬鹿みたいに走ってたのは営業車として使っていたから。
8年ほど前だけど、当時すでに一括査定のようなシステムはあった。
でも1日を複数社の査定で拘束されるのはあり得なかったので、散歩がてら持ち込み査定でジャブを打つことにした。
主導権も取りやすく、余計な営業経費がかからないため相手も引き下がりやすいと考えた。
ガリバーへ

ビッグモーター以前の業界の王者はガリバーだった。
地元の友人が営業としてちょっと働いてたので、なんとなく内部事情は聞いていたというのも理由。
平日、仕事中の空き時間に突撃してみた。平日というのはポイントで、土日だと待たされたりすることが多いようだ。
ノーアポで突撃したがすぐに査定に入ってくれた。30分もかからなかったと思う。
差し出された紙「72万」
ぼく「なるほど、やっぱこんなもんなんですね」
お兄さん「どれくらいでご想像されてましたか?」
ぼく「複数聞いてみないとわからないかなと思ってたんですが、目標は150万です」
お兄さん「それはちょっと・・・」
ぼく「正直どれくらいが限界ですか?100万いきますか?」
お兄さん「厳しいと思います」
ぼく「とりあえず他も回ってみますんで検討させてください」
とくに食い下がられることもなく終了。
激渋の戦果に正直かなり凹んだ。しかしここで歩みを止めることはできなかった。
ビッグモーターへ

偶然通りかかったビッグモーター。当時は今ほどメジャーではなく、なんかよく見かけるようになったかもくらいだった。
信じられないくらいオドオドした30後半とおぼしき営業マンが迎えてくれた。転職してきたけど仕事あってないんだろうなあ。
隣の年下っぽいニコニコ上司が怖い。
「65万」
ぼく「(???)」
オドオド「いかがでしょうか?」
ぼく「ちょっとキツイですね、なんとか100万くらいは目指したいと思ってます」
オドオド「お客様、わかります、弊社としてもなんとか努力させていた・・」
ぼくの電話「タンタカタンタカ(抜群のタイミングで仕事の電話)」
ぼく「あ、すいません!もしもし?・・・、ちょっとそろそろいかないと」
オドオド「おどおど」
ニコニコ「走り回るほど査定額は下がりますよ」
最後イラッとさせられたが、オドオドさんは自分にあった職場に転職できていることを願う。
その他の店にも持ち込み
目に入るメジャーな買取店は他に3社回ったが、80万を超えることはなく、途方に暮れていた。
どこの店も年式と走行距離のバランスの悪さのせいで、査定が難しいと言っていた。
これが現実と理解し、相場感はつかめたと考えた。
しかし100万以下で売るわけにはいかないのだ。
状況を変えるためには逆転の一手が必要だ。
まずは走り回るのをやめて考えを変えることにした。
100万で買い取れる自信のある強者だけ集え
個人的に、人の時間を無駄に浪費させるのは好きではない。
電話で年式と走行距離を伝えて、100万以上で買える自信があるならば見にきてくれと伝えることにした。
狙い目は広告に金を使ってなさそうな中小の中古車店。
ネットで調べて適当に電話した一件目。
ぼく「かくかくしかじかで意地でも100万円以下で売る気はないんですよ、こんな年式と走行距離だけど傷も事故もないし、もし100万で買える可能性があるなら来てもらえませんか」
中古車屋さん「あ、じゃあいきます」
ぼく「!!!」
運命の時
40後半くらいで、ヒゲに作業着にメガネ、愛想は良くないがシュッとした好感の持てるおじさんがやってきた。
間違いなく強者。
ファイルにメモしながら15分くらい眺め回して一言。
「100万円大丈夫ですよ」

ぼく「ありがとうございます!!(もっとふっかけときゃよかった)」
おじさん「明日取りに来ていいですか?」
はや
翌日、若いお兄さんが100万円の札束を持ってやってきた。
現金かよ。それでちょっと頭を叩いて欲しかったが恭しく受け取った。
1枚だけ記念写真をとって、仙台から鹿児島まで走破した思い出のデュアリスに別れを告げた。その写真は古い携帯で撮ったのでどっかに行った。
と思ったら出てきた↓

最近現れたオークション買取形式
今回の僕の方法は結構うまく行ったと思う。
一括査定はあまりお勧めできない。先日シェアメイトが一括査定で車を売ろうとしたけど、3社目でストレスに耐えかねて全部断ってしまった。
僕が電話でやったやり方は、ある意味最低落札額を設定したオークション形式だ。
今は実際にオークション形式の買取方法があって、その一つがユーカーパックというサービス。
提携店舗が1社だけ査定に来て、そのデータを元に最大5000社が入札してくるという仕組み。
これなら一日中、査定地獄に苦しむことはない。
ポイントは、今回僕の車を買い取ってくれたような中小の事業者が多いということ。
一括査定で、大手の査定マンと一日中やりあうのは大変だと思う。彼らもただでは帰れないからね。
双方にとって有益なやり方だと思う。
新車を2年で売った場合の損失
240万で買って100万で売って、乗ったのは2年だけ。
実際にはなんやかんや交換する物がポンポン出てきて、さらに20万以上はかかっている。
それら維持費は置いといてとも購入費用で年間70万のコストがかかたことになる。
まあ2年で売ったのは悪かったけどな。
20代の平均年収は300万ちょっとだそうだ。もし300万なら手取りは約240万円。新車なんて買ってる場合じゃねえ。
50万以下の中古車が狙い目
僕はそれまで中古車しか買ったことなかった。なのになぜ新車なんか買ったのか?
当時は製薬会社に転職して給料が倍になったのでイキっていたのだ。
ちなみに未経験から製薬会社に転職した生々しい記事も書いてある。こちら。
デュアリスを手放してしばらくタイムズカーシェアなんかでしのいでいたが、やはり車が必要になった。
カーセンサーで探しまくったけど条件は下の通り。
ステーションワゴン。走行6万キロ以下。コミコミ50万以下。
さすがにこの条件だとなかなか限られてくるが、みつけた。しかも結構近所。
日産ウイングロードの黒、5.3万キロ、車検残り6ヶ月、新車から7年落ち、乗り出し価格40万円
目立った傷もなく多分事故歴もなし。文句なしだった。
購入費用は年換算で6万円
この車は大当たりだった。購入後4回目の車検を終えてなお現役。
車検費用はいつも7万前後、ほぼノーメンテ。オイルすら車検の時だけ変える始末。
びっくりするくらい金がかからない。
いやむしろ安く買ったから部品の交換を勧められても断れる。(タイヤとか保安部品なんかはもちろん変えるけど)
エアコンが一回だけ壊れたけど、ネットで調べてヤフオクで5000円くらいの部品を変えたら直った。

走っていて何かがおかしいと言うことも一切ない。無茶な切り返しも「擦ってもいいや」の覚悟で乗り回せる。まさに無敵。
タイヤなどを含めても8年間でかかった費用は10万行かない。
購入費用を年換算すれば5万程度。
23才の時初めて買った車も中古のワゴンRで、その時も40万円程度だった。
こいつもまた故障知らずで、停車中の玉突き事故に巻き込まれてサンドイッチになるまでの2年弱、無双していた。
事故の保険金や慰謝料などで購入費用は余裕でペイできた。
価値を決めるのはその人
車ってステータスやん?
50万の車と500万の車の貨幣価値は450万違うけど、実用価値は個人的に50万くらいしか変わらない気がする。
ものの価値は人それぞれ、500万の車に乗って人生が豊かになるならば、それも素晴らしいこと。
だから、50万の車買って残りの450万で好きなところを旅して回るのも選択肢。
僕がもし現金5000万円持ってるなら500万の新車を買うかもしれないけどね。