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買ってよかった小道具と隠された裏技

知っていれば何か役に立つかもしれないDIY買ってよかったシリーズ。

YouTubeの方では「その9」くらいまでやってるネタだけど、ブログでも整合性はとれずとも暇を見つけて書いていこうと思う

ご存じの物もあると思うけど、そこに秘められたあまり知られていない隠し機能なんかも交えて紹介する。

スマホアーム=集塵機アーム

スマホアームはスマホに使うもの。自分も最初はそう思っていた。

しかしよく観察してみるとこのフレキアームはスマホを固定する物としてはかなり硬く、そして根元の固定もネジ締めタイプなので非常に強固。

特に不自然なのがこのアーム。

確かにスマホをつかむこともできるけど、丸いものを掴むほうが向いてるように思える。

そう、勘のいい人なら気づいていると思うけど、これはスマホアームの皮を被った自在集塵アームだ。

自分はこの真実に気づいてからはボール盤の集塵に大いに役立てている。

ボール盤の集塵はテーブルジグに設置したフェンスから行うこともできるけど、フェンス使わんことも多いから吸い込み口はその時その時で好きなところに持っていきたい。


そしてこのアームは所詮樹脂でできているため、遊びが大きく、スマホを取り付けてタップしようものなら長時間画面が振動して激怒すること必至。

しかし集塵ホースには画面がないので問題にならない。

ちなみに思った位置にスムーズに動かすにはアームの部分を掴みながら曲げると良い。


もちろんスマホを取り付けて作業中にYouTubeを見ることもできるけど危険なのでお勧めしない。

木口テープは木口には貼らない

自分はいつもこの木口テープをストックしているんだけど、やはりまずこれは本当に木口テープなのか?と疑うことから入る必要がある。


しばらく観察してみると、こいつの厚みが結構正確に0.25mmで、そこそこの接着強度と耐久性があるということに気づく。

これがどういうことかというと、工具の盤面のレベル調整にめっちゃ役に立つということ。

定盤を備えた工具。

これらは平面であるべきところが不思議な力で必ずコンマ数ミリ狂っているけど、こいつを貼り重ねて調整すれば簡単に改善でき、誰もが☆4と評価する商品が☆5になってマウントをとりやすくなる。

例えばプロクソンDS250ディスクサンダーは加工面の平面性は非常に優れているけど、定盤が僅かに前下がりになっている。

しかしそこに0.25mmのテープを貼り重ねることで直線は簡単に出せる。

「なんかここがイマイチだ、自分で改良してみよう」と誘導する行為は、どう考えてもDIY精神を啓蒙しようとするメーカーの戦略。


さらにこの木口テープは多分木口に貼って使うこともできるのでなかなかお得だ。

ポリエチレンテープ&サンドペーパー

この木口テープと見紛う地味なテープは見た目とは裏腹に、超高分子量ポリエチレンテープという、いかにも文系を見下すような名前を持っている。

超高分子ポリエチレンは摩擦抵抗を軽減する用途で使われることが多い合成樹脂の一種で、工業製品に欠かせないエンジニアリングプラスチック、というこれまた露骨に文系を排除するような分類に含まれることもある。

しかし形状から察する通り、結局は好きなところに貼り付けて使える貼るローションであり、摩耗による劣化もほとんどゼロになる優れもの。

DIYのみならず、日常生活においてもなにかの滑りが悪くて困ることシーンはいくらでもある。

金属などのツルッとした材料ならシリコンスプレーを使うことでほとんどの場合改善できるというのは幾度となく紹介してきたけど、相手が吸い込み属性を持った木材だとそうはいかない。

WAXや滑走用のロウを塗るなどの選択肢もあるけど、恒久的な処置とは言えない。

特にスライド機構のある木製ジグを作るシーンにおいては、貼ることで木材をささくれごと幽閉し、噛み合いや摩耗を防ぎ恒久的なスライド能力を得られるので、これを知っているかいないかでは選択肢に大きな差が出る。

もちろんややこしいジグは使わないという場合でも。

丸ノコやトリマーの底であったり。

トリマーのストレートガイドであったり。

引き戸の底であったり。

既製品に貼り付けるなど、しょうもない使い方もできるうえ、他のものに付着しないといった面でシリコンスプレーと差別化することもできる。


その逆に摩擦を強めて滑り止めにしたいって時もあると思う。

そんな時にはただサンドペーパーを両面テープで貼るって方法がオススメ。

そしてやっぱりこちらもロールタイプが使いやすいんだよな。

止型スコヤ広幅台

木工する人ならなら必ず持っていると言っても過言ではないシンワか新潟製機の止型スコヤ。

どう考えても必須ツールなので、「広幅台付き」ってバリエーションがあることもAmazonがお勧め表示してくるため多くの人が知ってると思う。

しかし引っ掛けて使う台の部分の幅が広いというだけで、価格も倍になっているため一見すると残念な道具だ。

さらに残念なことに台の重みがバランスを偏らせているため取り回しが悪く、単純に直角を取るには普通のタイプのほうが使いやすい。

しかしながら値段を倍にしてまで広くなった台は、ボーズ面ビットや角面ビットをよく使うトリマー依存症患者の皆様には結構出番があるはず。

なんせ面取りしたコーナーは普通の止め型スコヤではフィットしなくなり、正確な直角が取れなくなってしまうので、接触面の広い広幅台がこのタイミングでやっと生きてくる。

また2x4などの角が丸まった材料にも相性が良い。

使うタイミングはさほど多くないけど、息を吐くように面を取る人にはお勧めできる優秀なベンチウォーマー。

2000円をドブに捨てるよりはかなり良い。それが止め型スコヤ広幅台だ。

XYバイス

この道具は精度を求めるとそれなりに工夫が必要なので、誰にでもおすすめできるものではないと保険をかけておきつつ、発展性がある道具なので紹介しておく。

このバイスは名前の通り、材料をつかんで縦と横にスライドさせることができるもので、ボール盤なんかの台に取り付けて、金属材料の連続加工に使うのことが多いのですか?

自分が購入したのはボール盤を角のみ化する木工用途として。

角のみという工具は木材に四角い穴を開けるもの。

特徴として加工負荷が強く、特に刃を抜くときに材料を持ち上げる力がめっちゃ強くて手で押さえることはまず不可能なので、最低限バイス並みの保持能力が必要。

そして木工であればホゾみたいな長穴を開けることがほとんどなので、左右への送り装置としての出番も重要。

Amazonレビューにおいてはガタが多いとか散々な書かれようだけど、本体に備わった調整ネジを締め込めば直線動作はそれなりにしてくれてるという心意気は感じる感じ。

ただしフライス盤のように動かしながら加工する行為、さらにそれが平面加工となると誤差が気なるかもしれない。(やってないけど)

逆に角のみとして使う場合、加工時は静止状態なので誤差の影響も受けにくいと思う。


とは言ってもバイスの受け面が進行方向と平行かどうかは角のみ用途でもそれなりに重要で、これに関しては結構派手にずれている

掴みしろ10cmで0.75mmくらい。

ここは合板でもう少し大きめの受け面を用意して角度を修正して取り付けることで実用レベルに至ると思っている。

細かい調整については今度角のみ化の記事を書きたいのでその時詳しく解説する。

調整してしまえばただの鉄塊。剛性と信頼性は十分だと思う。

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