なんでこんなに分かりにくいのか、簡潔にまとめているところを探しても見当たらない。
ということでたぶん日本一わかりやすくまとめたので参考にして欲しい。
ほとんどの人は目次の「【これだけ買え】Aタイプホース 適合アダプタ」の冒頭を見れば終わりかも。
Contents
【重要な前提知識】 ホースの接続形状は2種類
付属ホースには工具への接続方式の異なるAB2種類があるのでまず自分の機種のホースを確認しよう。
ほとんどの人はAタイプだと思う。
しかし本体への接続口は同じなので好きなホースに交換することができる。
Aタイプホース(一般集塵用)
掃除機パーツが付属しているものはこちらが標準搭載している、機種は以下の通り。
- VC-51 - φ28 1.8m
- VC-51W - φ28 1.8m
- VC-1100 - φ32 1.8m
- VC-1200 - φ32 1.8m
- VC-1150 - φ38 1.8m - オススメ
- VC-1250 - φ38 1.8m
- VC-125RS - φ38 1.8m
- VC-125W - φ38 1.8m
Bタイプホース(工具集塵用)
掃除機パーツがなく工具集塵に特化したものに標準搭載している、とはいえハイエンド1商品のみ
- VC-125WPD -φ28 5.0m
ホースを交換する場合の考え方
Aタイプのホースが付属している前提で書いていく。
一般的に工具集塵をするホースはBタイプのφ28程度が業界標準で、細くて軽くて取り回しが良いというのが主な理由。
じゃあBタイプの方が良いのかと言うと良いことだけでは無く、掃除機パーツはAホースじゃないとつなげないのでその都度付け替える必要がある。
メインでAを使っていれば、工具アダプタを引き抜いて即座に掃除機化できる。
あとBタイプはちょくちょくマイナスドライバーを使ってアダプタを外すことがあったりで、利便性が良いとは言えない面も、さらにリョービのスライド丸鋸の接続はAホースでないとできなかったりする。
なので工具集塵に特化して使う人はBに変えてもいい。とも一概に言えないので、実際使って特に不便も感じていないAを超絶お勧めしておく。
【これだけ買え】Aタイプホース 適合アダプタ
必要なアダプタは全部で4つだけ、全部買っておけば全て完結する。
でも個人的にR1はなくてもやれてる。(ごめんリョービ)
- M2アダプタ(R2と同一品) -他のアダプタとの組み合わせにも使う、マキタとリョービの多くの工具を接続
- マキタホースジョイント - M2と合わせてマキタのほぼ全ての工具をカバー、M2アダプタを介して接続
- H2アダプタ - ゴム製でハイコーキのハンマドリル以外の全て工具をカバー
- R1アダプタ - リョービの多くの手持ち工具をカバー
A マキタ工具への集塵接続
マキタの工具を網羅するならアダプタは2つ。
マキタホースジョイントが複数サイズを納めてくれるおかげで2種類で済んでる。
アダプタ | 工具 |
---|---|
Aホース口 + M2(R2) → | ・丸ノコ(防じんの一部) ・トリマ ・ルータ ・電気カンナ ・卓上丸ノコ ・スライド丸ノコ ・糸ノコ盤 ・カッタ ・丸ノコ盤 ・スライド丸ノコ盤 ・パネルソー ・充電式プランジマルノコ ・小形ミゾキリ ・コンクリートカンナ(一部) ・ディスクグラインダ(一部) |
Aホース口 + M2(R2) + マキタホースジョイント → | ・丸ノコ(ほとんど) ・ジグソー ・ジョイントカッタ ・充電式ボードカッタ ・ハンマドリル ・防じんボードトリマ ・ベルトサンダ ・仕上げサンダ ・ランダムサンダ ・防じんミニサンダ ・マルチツール ・コンクリートカンナ(一部) ・ディスクグラインダ(一部) |
A ハイコーキ工具への集塵接続
ハイコーキの工具を網羅するならアダプタは1つ。
ハイコーキはコンマ数ミリ違いのアダプタをいっぱい出してるんだけど、H2アダプタはゴム製なんで全部賄える神アダプタ。
アダプタ | 工具 |
---|---|
Aホース口 + H2 → | 製品全て (ロータリーハンマドリルと一部の振動ドリルを除く) |
A リョービ工具への集塵接続
リョービの工具を網羅するならアダプタは3つ。
サイズ分散しすぎやろ。
アダプタ | 工具 |
---|---|
アダプタ不要 | ・卓上丸ノコ ・スライド丸ノコ |
Aホース口 + M2(R2) → | ・電気カンナ ・ディスクグラインダ(6075631,6075101カバー) ・ベルトディスクサンダ ・卓上バンドソー ・小型手押しカンナ ・トリマ(シューベース) ・コンクリートカッタ |
Aホース口 + H2 → | ・丸ノコ(充電式・末尾180L5) ・卓上糸ノコ盤(TF-5400) ・ディスクグラインダ(6077657,6077961カバー) |
Aホース口 + R1 → | ・丸ノコ(AC機) ・丸ノコ(充電式・末尾11XR) ・ジグソー ・サンダ ・サンダポリッシャー ・電子サンダ ・ミニサンダ ・ディスクグラインダ(6075631,6075101カバー) ・ベルトディスクサンダ ・卓上バンドソー ・卓上糸ノコ盤(TFE-450) ・トリマ(シューベース以外の集塵) |
【これだけ買え】Bタイプホース 適合アダプタ
こちらは3つで済むので全部買ったらいいと思う。
ただし、このホースだとリョービの卓上丸ノコとスライド丸ノコを繋ぐことができない。
- 元のホース口(Rアダプタ) - リョービの多くの手持ち工具をカバー
- Hアダプタ - ゴム製でハイコーキのハンマドリル以外の全て工具をカバー
- Mアダプタ - 他のアダプタとの組み合わせにも使う、ホース先端を取り外して交換する、マキタリョービで繋げるもの多め
- マキタホースジョイント - Mと合わせてマキタのほぼ全ての工具をカバー、Mアダプタを介して接続
元のホース口自体が「Rアダプタ」と称されて単品販売されており、工具接続口が「R1アダプタ」と同じためリョービの多くの工具につながる。
「Mアダプタ」はこの「Rアダプタ」を取り外して取り付けるんだけどマイナスドライバーで爪を押し込んで外さないといけないので一手間かかる。
B マキタ工具への集塵接続
マキタの工具を網羅するならやはりアダプタは2つ。
ここでもマキタホースジョイントが活躍する。
アダプタ | 工具 |
---|---|
Bホース口(R)を取り外して + M → | ・丸ノコ(防じんの一部) ・トリマ ・ルータ ・電気カンナ ・卓上丸ノコ ・スライド丸ノコ ・糸ノコ盤 ・カッタ ・丸ノコ盤 ・スライド丸ノコ盤 ・パネルソー ・充電式プランジマルノコ ・小形ミゾキリ ・コンクリートカンナ(一部) ・ディスクグラインダ(一部) |
Bホース口(R)を取り外して + M + マキタホースジョイント → | ・丸ノコ(ほとんど) ・ジグソー ・ジョイントカッタ ・充電式ボードカッタ ・ハンマドリル ・防じんボードトリマ ・ベルトサンダ ・仕上げサンダ ・ランダムサンダ ・防じんミニサンダ ・マルチツール ・コンクリートカンナ(一部) ・ディスクグラインダ(一部) |
B ハイコーキ工具への集塵接続
ここでもハイコーキは至ってシンプル、HがあればそれだけでOK。
アダプタ | 工具 |
---|---|
Bホース口 + H → | 製品全て (ロータリーハンマドリルと一部の振動ドリルを除く) |
B リョービ工具への集塵接続
このホースからはスライド丸ノコへの接続ができない、リョービのTSS-192はレーザーもついててめっちゃコスパ良くてヘビーユースしてるのでこれは困る。
アダプタ | 工具 |
---|---|
Bホースからは接続不可 | ・卓上丸ノコ ・スライド丸ノコ |
Bホース口(R)を取り外して + M → *公式では不可だがつくはずなので検証中 | ・電気カンナ ・ディスクグラインダ(6075631,6075101カバー) ・ベルトディスクサンダ ・卓上バンドソー ・小型手押しカンナ ・トリマ(シューベース) ・コンクリートカッタ |
Bホース口(R) + H → | ・丸ノコ(充電式・末尾180L5) ・卓上糸ノコ盤(TF-5400) ・ディスクグラインダ(6077657,6077961カバー) |
Bホース口(R) → | ・丸ノコ(AC機) ・丸ノコ(充電式・末尾11XR) ・ジグソー ・サンダ ・サンダポリッシャー ・電子サンダ ・ミニサンダ ・ディスクグラインダ(6075631,6075101カバー) ・ベルトディスクサンダ ・卓上バンドソー ・卓上糸ノコ盤(TFE-450) ・トリマ(シューベース以外の集塵) |
接続口が同じアダプタ
工具側の接続口が同じアダプタを下のリストにまとめておくが、読み飛ばしも可。
- Rアダプタ = R1アダプタ
- Hアダプタ = H1アダプタ
- Mアダプタ = M2アダプタ(R2アダプタ)
どう?こんがらがるやろ?
公式リストの信じちゃダメなところ
本体を買うと公式の接続表がついてくるんだけど鵜呑みにできない部分が結構ある。
リョービ製品の接続は書いてある通りで間違いなく接続できると思うんだけど、他社の工具の接続に関する情報が少なかったり、リストに載ってるアダプタだけでは網羅できなかったり、リスト外のアダプタの方が性能が高かったりもする。
文句をつけるわけではないが、ユーザーとして把握しておいた方がいいポイントをまとめておく。
M2とR2アダプタは形状が完全に一致
この2つはなぜかリョービ用のRとマキタ用のMと分かれているが、同じサイズであり実際の接続適合も全く同じだ。
公式のリストに従って繋ごうとすると2つ買うことになると思うけど、この2つは1,000円超えとアダプタの中でももっとも高価。
まさに無駄買いになってしまう。ここは僅かに安いM2の方を1つ買えば良い。
M1アダプタは不要
M1アダプタは外径を使ってマキタの丸ノコなんかの接続に確かに使えるんだけど、マキタからでているホースジョイント(複数サイズがあるためリンク参照)を使えば、M1と同じ外径の工具だけでなく、内径を使ってランダムサンダーなんかにも接続することができる。
つまり上位互換。
M1アダプタは完全に不要ということになる。
そしてランダムサンダーに接続できるのものはリョービ公式からは発売されていない。
H1アダプタも活躍するシーンはほぼない
ハイコーキの工具用のアダプタだけど、これで繋ぐのはハンマドリルと一部の振動ドリルのみ。
DIYでもRCにアンカー打ったりする時なんかは使う工具だけど、集塵が必要なシーンがあるだろうか?そもそもこいつらが集塵できるなんて知らないよな。
プロの職人が限られた改装案件の現場でしか使うことはないんじゃなかろうか。
内径19の集塵ホースD・Eは不要
接続手段の1つとして、2種類の中間接続ホースが発売されているけど、なにぶん内径が細すぎる上に長さが2.5mも伸びるので集塵仕事率が大きく低下すると思われる。
これらは強力に集塵すべき工具にもつながるようになっているのがまた輪をかけておかしい。
このホースを使わなくても上にあげたアダプタで全て賄えるので買う必要はないと思っている。
VC-1100・1150 リョービ集塵機の性能
これについては下の記事を参考にして欲しい、粉塵フィルタなど最低限揃えるべきパーツなども紹介している。
リョービ集塵機【VC-1100と1150の違いとレビュー】VC-1150買えばよかったが答え(京セラリョービ)
電動工具が増えれば木くず乱舞もシャレにならなくなるので集塵機が欲しくなる。と言うわけで吸えたらなんでもいいやと思って昔10,000円以下で買 ...
続きを見る