電動工具

マキタ18V充電式ランダムオービットサンダーBO180DZ【おすすめ工具レビュー】

2021年3月6日

充電式サンダーてどうなん?

結論としてめちゃくちゃ使う。

もしかすると一番使うかもしれない。

確かにサンダーを買っても、何か作れるものが増えるわけでもない。

しかし毎日触ることになる、もしかすると一番長い時間、バッテリーを占領してるかもしれない道具。

ひたすらに便利で、せっかくの趣味のDIYタイムを、時短してくれること請け合いの便利ツールだ。

動画解説も参考にしてほしい↓

【結論】マキタ18Vバッテリを持つ教徒は買い

なぜ買いなのか。

サンダー界でも優秀なランダム+オービタルというタイプ

木工で使う電動サンダーのタイプ大きく分けて下記の通り。

  • オービタル(楕円運動)サンダー
  • ベルトサンダー
  • ランダムオービタルサンダー

後ほど細かく記述していくが、研磨能力がそこそこ高く、荒研ぎから仕上げ研ぎまで使える。
使用部位を選ばず、木工素材ならば最も研磨傷が気に目立たない。
とにかく汎用性が高い。

信仰との兼ね合い

マキタ18Vバッテリがあるなら、1万円ちょっとの出費で、フリーアクセスで使えるサンダーが手に入るのだから買いだと思う。

引き出しの一番下にしまっておいて、出した瞬間すぐ使える。

このジャンルで一番競合するのはボッシュ

おまけでブラックアンドデッガーだろう。

ちなみにボッシュは、ランダムサンダーそのものを発明したメーカーで、ラインナップがやたら多い。日本展開分だけでもマキタより多い。

おまけと言ったが、ブラックアンドデッカーは日本でこそネタ工具的イメージが強いが、世界一のメーカースタンレーブラックアンドデッカーの信頼すべきDIYラインだ。

この二大メーカーは、世界の電動工具の歴史そのものを形作ってきた主役なのだ(今も)。

そもそものサンダーの種類と特性

ここではオービタルとランダムの比較を行いたい。

さまざまな情報があるが、そもそも木工でいうランダムサンダーとはオービタルサンダーに回転の動作を組み合わせたものだ。

マキタの場合「ランダムオービット」というわかりやすい名称がついている。

動作がより複雑になるので研磨跡が目立たなくなる。動きが増えた分、研磨力は上がる。

要するに上位互換。そう一概には言えないけど、まあそう思って読んで欲しい。

後日なるべくフェアな目線でしっかりまとめたものはここに書いてる。

ランダムサンダーとオービタルサンダーの違い、原理、選択、使い方

原理の違いを理解できれば合理的に選んでいけると思う。まずこの記事を書くきっかけとなったランダムサンダの使い方のコツについて説明したい。ランダ ...

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オービタルサンダーについて

この機種だけではなくオービタルサンダ全体についての話

多くの人が、最初に買うサンダーはこの形じゃなかろうか。

使ってみた当初、簡単に仕上げサンディングができることに感動したかもしれない。

その後、3日ほどたって気づく問題はこのような感じだ。

研磨力弱め

思ってたのと違う。

そんなこと言われても、オービタルサンダーは、前衛ファイターというより補助魔法使いタイプなのだ。

木材に限って言えばこいつは材料を「削る」サンダーではなく、平面の出た下地を塗装前に「荒らす」ためのサンダーだ。
(FRPとかスタイロとかだったらそこそこ削れるし扱いやすいと思うけど)

内部でプーリーと呼ばれる重りが、重心をずらした状態(偏心)で回転する。そのカウンター動作として、本体が楕円運動を行う。

と言うのがオービタルサンダの機構だけど、要するに携帯のバイブと同じで、震えてる感じ。だから弱い。

そんな解釈でいいんじゃないか。

ウレタンのパッドが死ぬ

角に当てて、面取りを行うDIYerも多いことだろう。僕もよくやった。

そしたらウレタンパッドが凹んで戻れへんぞ。

振動してるだけなので、角に押し付けたらそのまま凹む、当たり前やね。義務教育受けた?

オイルステインとかで染色したら研磨痕が浮かび上がる

大変美しく仕上がっていると、思えた下地。しかしいざオイルステインを塗ってみると謎の模様が。

オービタルサンダは一所にとどまらせると、理屈の上ではその場で永久に楕円を描き続けることになる。

要するに鉛筆で「O」の字をぐりぐりなぞり続けるような感じだ。

しかしこのマークは、ほんと特定の状況でしか見えない、しかし見える時はめちゃくちゃ目立ってどうしようもない。

杉で作った面はどうしてもこれを回避できなかった。

わざとオービタルサンダを荒っぽく当てて、オイルステインで染色した図

マキタのランダム(オービット)サンダーBO180DZ

僕はマキタのランダムサンダーしか使ったことがないから、この特性はまさにBO180DZのことだ。

オービタル(楕円運動)にランダムがついた。

ここでいうランダムとは回転運動を表す。

そしてその回転運動は、目視できるレベルの微々たる速度。

それが加わっただけ、ほんとにそれだけだが全く違う。

研磨力爆上げ

DIYer御用達、杉程度ならゴリゴリ削る、#60のペーパーを使うと1mm近い研磨も平気で行える。

削り過ぎについては、速度も落とせるので心配ない、#240以上のペーパーを使えばひたすらに滑らかになるだけだ。

角に押し当ててもパッドが死なない

面取りを行っても大丈夫。

当てながらも回転しているから、一部だけ凹むことがない。

ただし、サンダーで面取りするとまるくなるよね。

トリマーか鉋でやる方が綺麗にできるんじゃないかな。

研磨傷が出ない

結局僕がランダムサンダーの購入に踏み切った理由はこれだ

写真のような接ぎ合わせで面を作った場合、一方向の動作の研磨がしにくい。

ランダムサンダーを当てて染色した図


なので電動サンダーの出番ということなんだけど、オービタルサンダーだとどうしても円形傷が目立ってしょうがなかった。
そこで、藁にもすがる思いで、ランダムサンダーを導入したんだけど、

驚くことにあの研磨傷が一切出なくなった。

あのゴリゴリした楕円軌道に回転動作をひとつ加えるだけで、驚くほどの違いがある。

ちなみに、僕は昔勘違いして敬遠してたんだけど、

グラインダーのような高速回転ではないので、回転傷もつかない。

目で追える程度の速度。

BO180DZ 基本機能とスペック

このタイプのサンダーはプロの人はエアツールを使ってる人もいるけど、でかいコンプレッサーがないと圧がもたないだろうし、DIYならこちらの電動の方がおすすめ。

ペーパー交換

写真のような穴の空いたφ125のペーパーを使用する。


マジックペーパーで簡単に剥がすことができる。

大体のホームセンターでも売っているが、こういう消耗品はネットの方が種類が豊富で安い。

基本的に、ハサミでカットして使うオービタルの四角い形状よりも、ランダム用のφ125は、規格寸法として集塵穴が空いてるものが出回ってるので、その点の利便性も高い。

全体が均一に使用されるため、耐用期間も長い。

自己吸塵機能

上記のようにペーパーに空いた穴から吸い上げるわけだけど、集塵機を繋がなくても、標準搭載のダストバックにはかなりの白い粉がたまる。

つまり何も考えていなくても、ぼちぼち集塵してくれると言うことだ。

回転速度の変更

速度は三段階の可変仕様。ボタンでの切り替えとなる。

ボッシュのものは基本的に無段変速なので、そちらの方が汎用性は高くなると思う。

しかしながらなれてくると高回転の方をメインで使用しがちなので、あまり問題にならないだろう。

僕は(だいたい)高速しか使ってない。

参考までにオービタル運動の速度は11,000/9,500/7,000min

バッテリーの持続時間

  • 高速 - 20分
  • 中速 - 22分
  • 低速 - 40分

一定時間の使用でパワーの低下が感じ取れる。

長時間使用するときはバッテリー2つ体制で運用すべきだ。
(ただし電動工具のモーターは、数十分も連続で稼働させるものではない。)

ちなみに上の数値は3.0Ahバッテリの数値で、重心の安定性からも3.0がいいみたい。

ぼくは6.0Ahバッテリしか使ったことないけど。

洗車用のポリッシャーとして

ポリッシャーとしての需要がかなり高いようなので近日試してレビューしたい(かもしれない)。

もしかするとバッテリータイプの利点は、ここで一番生きるのかもしれない。

コンパクト

この写真を見て欲しい。

かわぃぃ


可愛くない?
作業場にはこいつが入るサイズの引き出しを作ろう。

スペック

電源18V
ペーパー寸法(mm)φ125
寸法(mm)175×123×153
質量(kg)1.6(バッテリ含む)
回転数(min-1)11,000/9,500/7,000
バッテリー持続時間高速20分/中速22分/低速40分

標準付属品(バッテリーなし品番BO180DZの場合)

  • #60 サンディングディスク ×2枚
  • #120 サンディングディスク ×2枚
  • #240 サンディングディスク ×2枚
  • ダストバッグ

品番について

  • BO180DZの場合 - 上記付属品のみ
  • BO180DRFの場合 - 上記付属品+バッテリBL1860B、充電器DC18RC付

BO180DZ以外の電動工具の選択基準

あらゆる電動工具の特性や選び方について自分の知識と体験に基づいて徹底的に解説している。よかったら見てもらえると良い

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