材木屋で買いたいけど怖くて行けない。
そもそも材木屋ってどんな種類があるの?
みたいなDIYer同志の疑問を、DIYerの体験談として総括していく。
実際行ったらこんな感じ↓
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大体が一般にも売ってくれる
結論として、街の材木屋さんは一般人であっても問題なく売ってくれる。
経験談で言えば「業者以外お断り」と言い切ってる店でも、メールしてみたら返してくれて、見積もりくれた。
初めて電話する店に「一般にも売っていただけますか?(困り顔)」という聞き方でアポをとってきたが、今のところ断られたことはない。
(一応僕は店舗内装の設計者なんだけど、設計者が材木屋から直接買うことは(あまり)ないため、工務店と比べて関係は薄い。そして、仕事で買うことが(ほぼ)ないので、購入する際には、常にDIY用途の極小ロットだ。)
というわけで、スムーズに材木屋の敷居を跨ぐためのコツをまとめていく。
はじめて材木屋で購入する一連の流れ
お店というより会社を訪問するというイメージで
ホームセンターみたいに思いつきで立ち寄って「これください」という感じではない。
初回は特にアポイントをとって訪問するほうがよい。
飛び込みで訪問しても対応はしてくれるだろうが、ちょっと戸惑われてしまうと思う。
とは言え最近は材木店がDIY用途に対してアクティブな場合も多い。むしろコンビニのようにバンバンきて欲しい!というとこもある。
実際、超近所の建材屋さんに飛び込みで「メラミン一枚だけとか買えますか?」と尋ねたことがあるが、普通に売ってくれた。
3x6抱えて帰れる距離なので今では常連。
そのへんは店によって違うけど、電話するのが間違いない。
まず買いたいものを決める
買いたいものは特にないが行ってみたい、というだけでアポイントをとるのはお勧めしない。
相手方も、買う意思すらない小口客を相手にする理由はないよな。
少量でもいいので買うものを決めよう。時間取らせるんだから。
おそらく最寄りのホームセンターでは手に入らないものだろう。
例えば、ランバーコア、無垢フローリング、断熱材、一枚板、なんでもいい。
とはいえ、どんなものを扱ってるかがわからない人も多いと思うので、「材木屋の種類」を後述する。
アポイントを取る
欲しいものが決まったら、勇気を出して電話しよう。
扱ってるか聞く。扱っているならアポイントをとって訪問してみよう。
お尋ね品が無垢材などの一点ものならば、じっくり見る理由があるのでアポりやすい。
訪問と購入
タイミングが良ければ、社長や営業さんがが倉庫を案内してくれたりするだろう。
初めていく材木屋はとても楽しい。
扱ってるもの、その店の雰囲気、一般客を歓迎してるかどうか、、色々知れる。
基本的に初回は現金決済になるだろう。
それなりの額なら請求書を上げてもらったり、付き合いが長くなれば掛け払いも相談次第。
材木屋の種類
一概には言えないし、僕も特別詳しいわけじゃ無いが、DIYerに縁がありそうなものを書いておく。
実際の材木店の扱い品目は、一概に言えなさすぎるほどまちまちだ。
建材系
最も多い、標準的な業態、住宅を建てる為の基本的な材料が揃っており、木材だけでなく、ボード各種、断熱材各種、フローリング材、化粧板などを標準装備。
倉庫と商魂がデカいところは、トイレとかエコキュートとか住宅設備も扱ってしまう。
DIYer的に欲しい合板各種、スギ、ヒノキなど針葉樹の建材系は大体網羅されてる。
広葉樹が欲しいとなると、ないことはないが、集成材(フリー板)や、ノリで買ったまばらな在庫だったりで、種類がないことが多い。
- 合板 - ラワン,シナベニヤ / ラワン、シナランバーコア / 針葉樹合板など(3x6サイズ 4x8サイズなど)
- 集成材(フリー板) - パイン、タモなど(一般的なサイズは600x4200など)
- メラミン、ポリ等化粧板、断熱、無垢フローリングetc
銘木系
名前からして、意識の高い業態に見えがちだがそうでもない。
床板(とこいた)、床柱(とこばしら)、欄間など、床の間や、伝統建築関連の材料が多い。
絞り丸太など、最近の日本人にはなかなか良さが伝わらないものが多い(僕を含め)。
近年の需要の低下ゆえに縮小傾向で、建材系に転身していく店が多い。
カウンター材やテーブルとかで、大きな耳付きの一枚板とかが欲しい時探しに行く。
建材系と違い、一枚単位で価格が違うのが基本だ。
深掘りするととんでもない掘り出し物が出てくることもある。
家具系
家具の産地に密集する形態。
主に外国産の輸入材、エリアによっては豊富な国産材も扱っている。
オークやウォルナット等、人気広葉樹が手に入るが、家具材は基本寸法がまちまちの荒材で、「手押しかんな」や「自動かんな(プレーナー)」などの設備がないと話にならない。
なのでDIY攻略難易度が最も高い。
が、加工してくれる所も多く、自社内に加工場と職人を抱えていたり、抱えてなくても周辺には加工場がたくさんあるので外注でやってくれる。
平面加工だけなら1000円2000円のレベルだ。(機械に入るかが基準になるので、でかいものは別)
また、最近はDIYユースに広葉樹の規格材を独自に製造している材木屋さんもある。
とても頼もしいね。
ネットのカット販売も便利だ。
最も難易度が高い平面加工とサイズカットをやってくれる。おすすめはマルトクショップさん。
僕も一応プレーナーに手押し鉋持ってるけど、今でもかなりお世話になる。
この辺はまとめて記事にしている。
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材木屋の利点
DIYerにはあまり知られていない利点について解説する。
運んでくれる
街の材木屋さんは基本販売価格に配達料を含んでる場合がほとんどだ。
むしろ運ぶということは、材木屋さんの仕事において重要な部分を占めている気がする。
棟上げの日などは、材料を一気に運び込む、材木屋さんにとっても一番忙しい日だ。
ただし一般向けにも必ず運んでくれるかというとそれは店による。
他県や遠方となると、まず有料か、運送会社の手配が必要になる。
小屋づくりやリフォームDIYとかするなら、それなりの量が必要になるし、多分運んでくれるだろう。
大体配達専門の人がいて、毎日配達周りをしてるので、近所ならベニヤ一枚とか頼んでもいいかもしれないな。
品揃え(と価格)
これがメインだろう、品揃えは圧倒的に違う。
しかし店によって扱ってるものが全然違うので、得意なジャンルを知る必要がある。
ホームページとかはない店がほとんど。
ベニヤやコンパネはホームセンターの方が安い場合がある。建デポはどれも安い。
あるものの価格で言えば下のような感じ。
あくまで個人的なイメージだし、地方によっても違うと思う。
- 木材市場
- 建デポ
- 材木屋
- 一般ホームセンター
DIYer向けの材木屋の探し方
ホームページの有無
ホームページを探す、まずそこからだろう。
これがないとイメージが掴めないから、知り合いの紹介とかがない限り、僕はなかなか連絡しない。
逆にあれば、雰囲気が掴めるというもの。FBページとかがあったりもする。
そういうところは一般向けへの意識も強い場合が多いし、そう書いてあることも多い。
そして経営者が若い。
外観
BtoCルートを開拓したい材木店は、最終的に門構えを変えてくる。
一般客や、設計者が施主を連れてきやすい環境をつくるのだ。
ショールームはもちろん、マグネットにカフェを用意したりもする。
そういうところは、冷やかしのDIYerにも心が広い。
まとめ
業界全体としてDIY需要を意識し始めていると感じる。
その高い敷居は下がり続け、今は腰高くらいだが、今後は膝下くらいに下がってくるだろう。
この記事は今後も思いつくことが多そうなので、随時追記していきたい。