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スライドレールはスガツネ一択!取り付け徹底解説【#8 DIYリノベでシェアハウス】

2021年5月7日

この記事はシェアハウスリノベの一環として書いたもの。

のちにスライドレールについて徹底解説した記事を書いたので、できればそちらを参考にして欲しい。

とはいえこの記事もアプローチは違うけど、そこそこ精査しているので両方見てもらっても構わない。

スライドレールの選択・取り付け・設計 徹底解説【DIYで引き出し作り】

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前回は引き出しの箱を作ったんだけど、組み付けるまではタダの箱。

スライドしてはじめて引き出しと呼べる。

今回はスライドレールという神器を使ってこのタダの箱を、立派な引き出しに仕上げていきたい。

これからチャレンジしようという人にもわかりやすいように、図解と写真で解説していくから参考にしてほしい。

なんたって早くパンツをしまうところを作らないといけないからね。

この記事は動画と連動してるので、こちらも見てもらえると良い。

動画はシェアハウス感を出すために茶番につとめているけど、作業シーンはそれなりに解説しながらやってるつもりだ。

作業解説は1分から始まるので、アレだったら飛ばして見てやってくれ。


前回の箱組みの記事はこちら↓

引き出しの箱組み徹底解説【#7 DIYリノベでシェアハウスをつくる】

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スライドレールの選択

タイトルにも書いたけどスライドレールをどれにしようかと悩む必要はない。

タンスや食器棚とかを作るなら、スガツネ工業の4518型、これで決まり。

デスクの引き出しとか浅めのものなら3618型

なぜか?

まずスライドレールの機構はざっくり分けて2種類。

  • ローラータイプ
  • ベアリングタイプ

ローラータイプ

ローラータイプはこんなやつで、その名の通り、単一のローラーが引き出しの荷重を引き受けて、スライドする機構だ。

問題があるかと言えば全然ないし、吊り桟方式よりも全然優れてる。

ただ、ベアリング方式がさらに優れすぎているだけのこと。比較すると、ガタつきやすく耐荷重が低い。

あと、構造的に3段引きにできないため、必ず「引き残し」が発生してしまう。

キッチンの端っこにあるこんな引き出しとかなら使うかもね

ベアリングタイプ

スガツネ工業の4518型3618型もこれに該当する。

写真のように、小さいボールベアリングが無数に入っていて、レール全体でスライドさせる。

機械に関わる仕事をしてる人だったらイメージしやすいと思うけど、ベアリングの入った可動部は複数の接点があるため、どんなものでも非常に滑らかにスライドする。

DIYの工作のつもりが、店で買ったタンスよりスムーズな引き出しが作れてしまう。それでいて左右セットで1,000円以下。

で、このタイプは大体が3段引きの完全スライドという機構になっていて、ようするに、引き出しの一番奥まで完全に引っ張り出すことができる。

デカイ箱を、左右かたよった力で押したとしても何食わぬ顔でヌルッと納まる。対荷重もそこそこ。

もっとも安いネット金物屋

その名も金森金物店

Amazonユーザーだったらしょうがないけど、楽天ユーザーならダンチでこっちが安い上に、ポイントもめっちゃ貯まる。専用のネジも一緒に売ってくれる。

上のリンクはスライドレールのページだけど色々見てると本当に勉強になるよ。

個人的にはスライド蝶番を買う機会が一番多いかな。

とりあえず家具金物はホームセンターで買うべきでない。

ドイツメーカーが強い領域

個人的にドイツが好きだというのは置いといて、国産のスガツネ工業、アイワ金属とともに、Hettich、HAFELEなどのものも同価格帯で販売している。

工具とかもそうだけど、こういう複雑な機構の発明元は大体ドイツなんだよな。(アイワってもしかしてHettichの金物販売してるかも?)

もちろん上にあげたのはどこも信頼できるメーカーだ、どれも低価格で手に入るため、Amazonなどで怪しい海外メーカーの物を買う必要はない。

引き出し愛ハンパねえな

ヤバいスライド機構は日夜開発されているようだが、我々DIYerにはしばらく縁がなさそうだ。

構造と取り付けの手順

スライドレールを使うにあたって押さえておく寸法は図の通り。

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この辺は設計段階の話なので、前回の記事を参照してほしい。

スライドレールの構造

じゃあスライドレールは実際どんな風になってんのって話だけど

こんな風に、400mmサイズのスライドレールは、引き出し量も400mmとなる。これは完全スライド方式の特性だ。

で、こんな風に引き抜くことができる。

引き出しとして取り付けてからも同様に、ワンタッチで取り外すことができる。

取り付けの手順

スライドレールは「本体側」と「引き出し側」それぞれに取り付けることになる。

なので取り付けたときに望んだ位置になるように設計しておく必要がある

どちらをどちらに取り付けるかは、上の写真の通りだ。

外側の太いアウターレールが本体側
内側の細いインナーレールが引出し側

上の図面はスライドレールの取り付け位置を記した物だ。

スライドレールの位置決めは「芯」で計算する。

引き出しの取り付け位置は全て同じ、下から35mmで統一。

本体の側板の取り付け位置は下端の一点から設定している。これは直定規をあてて、一回で墨付けしていくためだ。

引き出し作りでは、確認のためにも図面は必須になる。

この辺の寸法を決めあぐねている人は、前回の記事に細かく書いてるので参照してほしい。

スライドレールの取り付け

先に完成した状態をのせておく。前板がつく前の状態だ。

本体側のレールをつける

いざ実際に取り付けていくわけだけど、本体側から先にやっていく。

このような感じで外箱を切り出した。今回はミゾを切って組み立てる方式にしたけど、サイズが合えばなんだって良しだ。

注意したいのが、特別な事情がない限り、スライドレールは組み立てる前に取り付けた方がいい。箱にしてしまうと単純につけにくい。

というわけでまずは墨付け。

図面通りに墨をつけるとこのようになる。

では、この線を芯にしてスライドレールを置いてみよう。

スライドレールの取り付け穴から墨が見えるように設置

前後の位置は特別な理由がない限り木口と合わせる。

ビス留めできる穴はたくさん用意されてるけど、4点も打てば十分。僕は3点くらいで済ませる場合が多い。

少し微調整したい場合も出てくるかもしれないが、引き出し側のレールをずらして調整した方が楽。墨線に対してとにかく正確に、留めることだけ考えればよい。

取り付けたら組みたてて完成。この箱は作り付けの固定式だが、どんな物でも基本は同じ。

引き出し側のレールをつける

引き出しのレールはセンターからやや下に取り付けることが多い。

今回は35mmに設定したのには理由があって、手元にあった直定規の幅が35mmだったからだ。

このように墨付けしていくことで、複数ある引き出しの墨付けが非常に楽になり、毎回測って墨をつけるよりも精度が上がる。

前後の位置は本体側と同様に、前っツラと合わせる。

ビスの本数は、調整が発生することも考えて、あまり多く留めすぎないこと。完了したらとりあえずはめてチェックしてみるべし。

前板などの化粧面はまだだが、無事図面と同じものが出来上がった。

誤差の調整(引き出しの箱が小さかった場合)

スライドレールをつけてみて、少し動きが悪いな、とか、無理しないと入らないって場合は、取り付けるときに両面テープを貼るといい。

コンマ1mm単位で調整できるし、非常に簡単。足りなければ増やしていくだけ。

誤差の調整(箱が大きかった場合)

若干キツイくらいなら押し込めば入る。押し込んだ後はスムーズに動いてくれる。

どうしても入らなかった場合は、トリマーでストレートガイドを使って削る。以上だ。

まあこうなった場合でも、1mm以下の寸法を削るのはすごく簡単なのでなんとでもなる。
デカいストレートビットを使えば簡単だ。

前板の取り付け

この記事に追記するつもりだけど、これを書いてる時点でまだつけていない。そのうち追記したい。別記事でまとめたので一番下にリンクを貼った。

とはいえ、1ミリ程度の隙間をつけて前から両面テープで貼って、裏からビスで止めるだけなので、引き出し作りより断然楽だ。

むしろ化粧面として大事なのはアイデアだとおもう。

参考までに、これは前住んでた賃貸で、スキマにちょうどハマるように作った食器チェスト。

オークのフローリング材の余りを使ったもの。こんな感じで一枚に見える面を作っても面白い。

というわけで今回はここまで。

続きはこちら↓

引き出しの前板をビシッと取り付ける方法とデザインいろいろ【#9-1 DIYリノベでシェアハウス】

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