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引き出しの前板をビシッと取り付ける方法とデザインいろいろ【#9-1 DIYリノベでシェアハウス】

2021年5月28日

この記事はシェアハウスリノベの一環として書いたもの。

のちに前板を含め、スライドレールについて徹底解説した記事を書いたので、できればそちらを参考にして欲しい。

とはいえこの記事でしか触れてないところもあるので、両方見てもらっても構わない。

スライドレールの選択・取り付け・設計 徹底解説【DIYで引き出し作り】

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前板とは引き出しの前に取り付ける、取っ手とかがつく板。

そして引き出しを作る時、もっとも丁寧におこなうべき作業は多分前板の取り付け。

なぜなら見た目に直結するから。通常、1mm〜2mm程度の隙間で納めるため、わずかな誤差も非常に目立つ。

しかしその前板をビシッと合わせるのは結構簡単なので、解説してみようと思う。

下の動画の後半で前板の取り付けをやってるので参考にどうぞ。


前回のスライドレール取り付けの記事はこちら↓

スライドレールはスガツネ一択!取り付け徹底解説【#8 DIYリノベでシェアハウス】

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前板の隙間に応じたスペーサーを作る

均一のものを量産したりする時もそうだけど、木工DIYにおいて隙間を設定するには「何かを挟む」のが一番正確で間違いがない。

今回はメラミン化粧板を2枚合わせて1.9mm程度のスペーサーを作った。もともとあるものの厚みに合わせて設計すると楽。

あとデジタルノギスは必ず1つは持っておくべき。

今回は左の扉との隙間も均一にしたかったので、そちらに合わせたスペーサーも作った。というか転がってた2.5mmのポリ合板をそのまま使った。

下から両面テープで仮貼りしていく

両面テープと聞くとアマチュアっぽさがプンプンするかもしれないけど、ガチプロもやってる由緒正しき手法。(だと思う)

普通の両面テープでもいいかも知れないんだけど、今回は接着面が荒いラワンベニヤなので、荒面用の強力なやつにした。

多少の誤差を吸収するためにも、厚みは0.8mmくらいはあった方が良い。

貼る面はこの程度で十分。両面テープだけでもほぼ十分な強度が出る。

まずは一番下から貼っていく。

この段が水平の基準になるため、据付家具(壁などに固定するもの)ならレーザーや水平器を使って、独立した家具ならフレームに対して水平に、結構神経質に取り付ける。

本固定は裏からビス留めで行う。どうしてもビスを使いたくない人は、テープとボンドを併用して取り付けてもよい。

スペーサーを使って上に積んでいく

あとは簡単、最初に作ったスペーサーを使って上に積んでいくだけで、パーフェクトな隙間をキープした前板ができる。

もちろん加工した前板の高さがズレてたら元も子もないので事前の加工は慎重に行う必要がある。

貼りながらも、途中で全体に対しての位置が正しいか確認しながらやると良いと思う。

この引き出しは幅が800mmとデカかったのでビスは6点留めた。小さければ4点や2点でもいい。

というわけで全て完成した。細部の作りは結構雑なんだけど、前板の隙間さえしっかり合えばオールOK!な気がする。

引き出し全体の作り方は下の記事を参考にしてほしい。

引き出しの箱組み徹底解説【#7 DIYリノベでシェアハウスをつくる】

今回からクローゼット部分に着手していくんだけど 「昔のタバコ屋の窓口」っぽい感じを目指している。 意味わかんないと思うけど、出来上がったらか ...

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引き出し前板のデザインいろいろ

引き出しの前板は引き出しの主役になることが多いので、こだわるべきところだと思う。

思った通り、結構短い記事になりそうなので、文字数稼ぎを兼ねて今まで作ったものを参考に載せておく。

引き出しが外箱に納まるベーシックなデザイン

前板が枠に収まる感じのチェスト。

これは丸みを帯びたフロントフレームを主役にしたかったので、前板は主張を抑えてシンプルな白ポリの前板に真鍮のとってをつけただけ。

四角い箱さえ正確に作ってしまえば、スライドレールをひたすらつけていくだけなので、その辺は結構楽。

棚口桟(たなくちざん)をみせるデザイン

これは取っ手のでっぱりを作りたくなかったので、横一直線に手掛けの加工をしてある。

加工自体は簡単だが、手が入るスペースを作るために隙間を作らなければいけない。

隙間を作ると奥が見えてしまうので、見えないように棚口桟を入れる必要があった。そして棚口桟を入れると高さの有効スペースが減ってしまう。

見た目は悪くないが、このタイプはデッドスペースが生まれてしまうのが残念なところ。

柄を合わせるデザイン

フローリング無垢材の余りを有効活用して作った前板。

一枚の板を作ってからカットしてあるのでパターンが揃うのがポイント。

とってのバーはIKEAで買ってきたが、強いし引きやすいし見た目もいいしなかなか良かった。

というかIKEAの引き手は全体的にかっこいいやつが揃ってて、しかも安いので超おすすめ。

食器チェストなので、内側は水物に強いポリランバーを使用している。

断面にフローリング材の名残が見えるのは愛嬌。

平面性を重視したデザイン

引き出しと扉が一体になった据え付けの家具造作。

これは上で説明用に使ったもの。一枚のラワンランバーコアで作ってるので、なるべくシンプルに見せたかったので、引き手の加工にこだわった。

貫通させずに掘り込んで手掛けを作るのは少し工夫が必要だったので、ビットやジグを含めてどうやって作ったかを下の記事にまとめてある。

興味があれば参考にしてほしい。

【DIY】引き出しや扉の手掛けの加工をした【トリマー】

手掛け、手がかり、引き手と呼び方はたくさんあるが、要するに引き出しや扉を開けたりする時に手を引っ掛ける部分のこと。 今回は取ってなどの出っ張 ...

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箱と前板が一体になるデザイン

この辺は前板が箱と一体になるので、上で述べたように前板を後で調整することができない。

接合部でおしゃれすることが多い。吊り桟や摺り桟で固定することが多いと思われる、上級者向け。

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