2022年、自分の所有する電動工具は飽和気味であまり買わなくなった代わりに、細々したツールはたくさん買っている。
自分が持ってるちょっとした道具の中で特に持っててよかった、買ってよかったと思えるものを紹介したい。
過去の記事で紹介したものもしてないものも含めて、せっかくなのでランキング形式で紹介したい。
と思ったけどなんか難しいので普通に紹介する。
Contents
木口に強いドリルガイド
このドリルガイドは決して出番は多くないけど、やっぱり木口加工に際してはオンリーワンのベスト形状をしていると思う。
品質も値段なりにしっかりしてるように思うけど、例えもっと粗悪であったとしてもこの形状自体に価値があると思う。
類似する形状の商品はなかなか見当たらず、実験的なアイデア商品的な雰囲気もあり、設計にはブラッシュアップできそうな余地がたくさんある。
と言うことで満足できない部分ががあれば、自分でブラッシュアップすることでさらに価値を増すと思う。
滑り止めペーパーを貼って固定力をアップしてみたり、力のかけにくいノブは蝶ネジに変えたり、通常だとノブが干渉してしまう外側にも厚み調整のベニヤをを貼ることで平面にも使えるとかいろんな生かし方が考えられる。
自分は木口加工用にしか使ったことないけど、ピンポイントの出番に十分応えてくれた。
ドリルは先ネジタイプではなく先三角や竹用ドリルなんかを使う方がいい。
先ネジは少し回転がぶれるため、ガイドを振り回してしまう。
生かすも殺すもあなた次第って感じの面白い道具。
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超硬ボアビットセット
Amazonの安すぎて怪しいセットはレビューで酷評されているものが多い。
でも基本スペックの高いセット商品であれば品質管理がクソであっても、10のうち3品でも当たりがあれば勝利だと思わないか。
そう思って買った超硬ボアビットセットはとてもいい買い物だった。
18本のうち、直径誤差が0.1mm以上あるものは5本で最大誤差は0.2mm、さらに軽度の軸ブレがあるもの数本。
確かにこれはプロAmazonレビュアーからすればパンチングマシーンみたいなもんだろうけど、自分にとっては18本中18本が当たりと言ってもいい。
自分の木工の穴あけにおいて0.2mmの誤差が問題になることはほとんどない。
ベアリングとかはめる穴はしっかり直径あわせたいけど、そこに用いる10mm台のビットはほぼ正確だったし、まあベアリング自体あまり使わない。
最後に切れ味について、その辺の普通鋼のボアビットは相手にならない、だって超硬なんだから。
切れ味が悪いというレビューがあるけど、何と比較してるのかわからない。
当たり外れはあるんだろうけど悪すぎたら返品対応もしてくれるんじゃないかな。知らんけど。
前動画投稿した時に売り切れてて、そのあと値上げしたっぽい。
センター一発
ギミック系ドリルの中でも出番が多かったのはやっぱりこいつ。
金物を取り付ける時には決まって使う。
このドリルはセンターが円錐状のガイドになってるので、金物の取り付け穴のセンターに錐先が誘導されるようになっている。
で、そのまま回転させながら押し込めば穴のセンターに下穴が開く。
はい、センター一発。
プラスドライバービットにそのまま被せられるのも使い勝手の良さにつながっていると思う。
1本持っておくならSサイズがいいと思う。ほとんどのネジがこの1本で締められる。
なのに自分が持ってるのはMサイズとSSサイズ。こ二つを買ってからSだけでよかったと気づいた。
まあこれでもやっていけるけど。
竹用ドリル
スターエムのかなりよく知られた「竹にも穴が開けられる木工ドリル」。
普通鋼の木工ドリルでは多分最強の切れ味を誇る一品。
鋭い刃先と二条のケガキ刃と独自の形状でただひたすらに綺麗に素早く穴が開く。
竹に穴を開けることなんか多分一生無いし、木工に使われてることの方が圧倒的に多いと思う。
いざという時、アルティメット技を使う必要がある時のために、8mm 10mmあたりはストックしておいてもいいと思う。
ただしメーカーも公言している通り、刃先を研ぐことができないので落っことすのは厳禁、価格もスターエム先三角の1.5倍くらいはするのでシリコンスプレーを欠かさず大切にしたいところ。
スプレーのり
これは去年買ったわけじゃないけど、CADやイラレなどPCを使って図面を書く人にはとにかく便利なツールなので紹介したい。
材料に例えば複数の穴あけ位置のマーキングをしたい時、それぞれ距離を測ってキリで突いてもいいけど、その位置を記した図面データをそのまま印刷して材料に貼った方が正確だと思う。
その紙を貼り付ける時に使うのが学生時代からお世話になっている3Mスプレーノリ。
55が再剥離タイプ、77がしっかり貼れるタイプ。
用途としては上に述べた通り、穴あけ位置を記すためのものとか。
バンドソーでカットする曲線を書いたものだったり。
情報を落とし込んだジグだったり。
まあとにかく汎用性が高い。
もちろんだけど印刷する時に100%サイズで出力されるように設定しないといけないけど、ここで躓く人がちらほら。
さらにプリンタの物理的問題によって歪みが生じることもある。
紙だから歪み自体は少なからず発生するもんだけど、使う前にそれが許容値に収まっているかどうが確認しよう。
自分なんかは大きいサイズで継ぎ足して貼ったりする時はバックにグリッドなんかを入れて印刷したりする。
シリコンスプレー
これも前から使ってるものだけど、以前紹介したときに色々と調べたんだけど改めてこいつの有用性を知って活用の幅が増えた。
主に機械などの盤面の滑りをよくするための潤滑剤で、ドリルなんかの保護にも使える程度の認識だったんだけど、とある有名な刃物屋さんのHPでカンナやノミなどの刃物の保護にもシリコンスプレーを使うというの見てからなんかイメージが変わった。
刃物用の油というのは別で持ってたんだけど、とりあえず新しいトリマーのビットやドリルは全部こいつを吹くようになったし、カンナやノミも研いだら塗りたくるようにした。ビットなんかにはとくに樹脂の付着を防ぐ作用が大きいように思う。
最近ではルーターテーブルのインサートプレートのアルミ板にも使った。
無垢のアルミは腐食するし傷だらけになるのでアルマイト仕上げが望ましいけどそんな設備はないので、ランダムサンダーでバイブレーション研磨をした後、中性洗剤で洗い流し、その後シリコンスプレーを徹底的に塗り込んだ。
今のところ腐食することもなく滑りも上々。
ただしシリコン皮膜が問題になるシーンもあるようなので、機械の内部なんかには控えてる。
丸ノコやトリマーの底とかに塗るだけでも滑りが抜群によくなるので1つは持っておきたい。
ちから強めクイックバークランプ
クイックバークランプは材料を固定したりする時、非常に便利なクランプだけど「力が弱い」などとよく侮辱されている。
でもその弱点をカバーする100kg超のパワーのクランプはたくさん発売されてて、自分が使ってるIRWINのクランプも締め付け136kgのパワー型クイックバークランプ。
今まではE-VALUEの50kgの力のクイックバーしか持ってなかったんだけど、それでも安くて数が揃えられたし、無双の活躍をしていた。
E-VALUEは合計8本。そこにパワフルなIRWINが2本加わったことで材料の固定はほぼ全てクイックバーで完結するようになった。
サイズは150mmが一番使いやすいので強弱含め8本くらいあれば幸せになれる。
300mmのものはあれば嬉しいけど、不要な時には長い分取り回しがしにくいので、必要になればパラレルとかユニクランプで十分代用できている。
パワー50kg弱と貧弱だけどお値段500円台からあるE-VALUE。(末尾がMのものが正解、Sは細くてホビークラス)
パワー136kgのIRWIN。
同じく少し強めの150kgのSK11
これらは最低限2本あれば嬉しい。
あと、自分にはオーバースペックだけど350kgと破壊的な破壊力を持つメタルバークランプもある。
必要に追われるまではE-VALUEでいいと思うよ。
E-VALUEのは力入れすぎると変形しちゃうのかレバーの戻りが悪くなったりするから、その辺の不都合を感じたらIRWINかSK11を買い足せばいいと思う。
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ステンレスデジタルノギス
2022年は随分とジグを作る機会が増えたんだけど、これがなければ何もできないっていうツールの一つ。
精密測定器の中ではぶっちぎりの使用頻度、ウチの動画でもあらゆるシーンで登場したキャラだと思う。
使い方は色々あるけど重要だと思うもの2つだけ紹介する。
まずは普通に挟んで測る。
0.1mm単位で板状のものを測るのにすごく使う、プレーナーで削った材の厚みチェック、その辺の丸棒やジグにインサートする工具の直径を測ったりもする。
そしてスペーサーに使う材料を選定する時に、その辺の紙やPETシートなんかの厚みも見抜ける。
そしてこれも重要な段差測定。
溝加工のシビアな深さ設定、4.2mmのものを嵌め込むために4.2mmの溝を掘るとかジグ作りには本当に活躍した。
自分が使ってるのはホームセンタービバホームのオリジナルブランドGREATTOOL。この聴いたことないブランドの商品が最高の信頼度で動作してくれるのでこれ以上何も求めない。
もちろんブランドバリューでも抜群の信頼度を誇るシンワからも出ている。
ポイントはステンレスであるというところで、ほとんどが0.01mm単位で測定できるので、それを見て0.1mm単位を判断するというのが基本だ。
対して樹脂ノギスが1,000円を切る価格で販売されていたりするけど、こちらは0.1mm単位の表記。
これはこれでラフに測る時には便利。
ステンレスノギスはどうしても箱にしまっておかないと心配なので、普段はこの安物をその辺に投げておいて、適当に測りたい時に使えばいい。
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動画解説
動画版もよかったら見てね。