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DIY初心者向け 便利な格安デジタル測定器いろいろ【デジタルノギス・自在スコヤ・角度計】

2022年4月12日

何を作るにしてもサイズは重要。

なので測定する道具も重要。

やはりアナログでないと使いにくいものもあるけど、デジタルならではの利点を生かした測定具はたくさんある。

デジタル測定器は近年飛躍的に精度を高めていっているし、価格も飛躍的に下がっていってるので、今後もさまざまな測定具がデジタルに置き換わっていくものと思われる。

目盛りの視差による誤差が一切発生しないため、読みスキルも不要。目も疲れない。デジタルは数字が読める万人に優しい。

つまり初心者にも優しい。

【追記】アナログ測定器の記事もまとめた↓

スコヤ・サシガネ・直定規・スケールetc. DIYで揃えたい測定器

木工DIYの初心者で、最初にあるといいと思うのは「差金(曲尺)」「止め方スコヤ」「スケール(メジャー)」。と言うわけで、それらの選び方や特性 ...

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デジタルノギス

ノギス自体は主に厚みや太さなどの外径を測るのが得意ではあるけど、穴の内寸であったり段差(深さ)などの計測にも使え、とにかくこれ一本で測ることができる場所種類が非常に多いので必ず持っておきたい測定具の一つ。

個人的にデジタル化の恩恵が非常に大きいと思う。

それなりに正確に測るための道具であるだけに、僅かな視差も問題になる。

大御所ミツトヨなどから高精度のダイヤルタイプが販売されているけど1万円超えてくるしDIY向きとは言えない。

誰が扱っても間違いが起きにくく「見ただけでわかる」デジタルの方が明らかにコスパが高いと思う。

タイプ

本体素材はステンレスタイプと樹脂タイプが多く、当然ステンレスタイプの方が精度が高く、そのグレードは青天井。

ステンレスタイプはほとんど0.01mm単位の測定が可能で、自分が使ってるものはアークランドサカモト(ビバホーム・ムサシ)の「GreatTool」ブランドのものだけど、おおよそ誤差は0.02mm以内に収まっている。

どういう基準で誤差を判断しているかというと、信頼できる厚みのものをいくつか挟んでみるって感じ。

シンワの厚み1mmの定規を挟んでみた測定結果はどこを挟んでも0.99〜1.00mm。

同じくシンワのめっちゃ使い込んでる止め型スコヤ1.5mmを測ってみると1.48〜1.51mm。

指掛けが回るタイプになってるので微調整もしやすいし、有名メーカーのステンレスの標準グレード(器差±0.03㎜程度)のものと水準的に変わらないんじゃないかな。

自分のDIYなら金属加工を含めて0.1mm以上求めることはないと思われるので十分すぎる精度だと思っていて、箱に入れて大切に保管している。

でも一般的にDIYerに選ばれるのはシンワだろう。

値段は1000円ほど高くて指掛けの回るやつはついていないが信頼性は高いと思われる。箱はついてる。

ミツトヨや新潟精機のものはハイグレードなものが多く、木工DIYにはオーバースペックな感じがする。

保管と注意

箱の話をしたけど、ノギスの頭周辺はとにかく優しく扱った方がいい。落としたりしたらジ・エンド。

つかみ(ジョウ)の先っぽは尖っているので、何かに当ててしまうと先が簡単に潰れてしまう。

デジタルノギスは完全に閉じた状態でゼロ合わせを行う。潰れてしまうと閉じても僅かに隙間が開いてしまって、正確な測定ができなくなる。

正確に測りたい時はゼロ合わせを行うときに光にかざして完全に閉じてるかチェックしよう。
(一度先っぽの潰れで光が漏れてたことがあって削ることになったけど、実際の誤差は0.02もなかったので、ごく僅かに光が漏れてるくらいなら問題にはならないと思うけど。)

というわけで材料を測るときも先が当たらないように注意して、優しく開閉するようにしよう。

樹脂ノギスも欲しい

ステンレスの精密なノギスはデリケートで乱雑には扱えないため神経をすり減らす。

そもそも0.1mmレベルの測定はそんなにしょっちゅうやらない。

というわけで多少乱雑に扱ってもバチが当たらないのが樹脂ノギス。

予算は900円で十分。表示単位も一桁下がって0.1mmまでとなる。

でも、この丸棒何ミリだっけ?とか思ったときに箱から出さずにパパッと確認できてすこぶる便利。

壊してしまっても900円だ、でも大事に使いましょうね。

さまざまな測定方法(動画)

様々すぎて、これを記事でまとめるのは少しめんどくさいと思ったので動画でまとめた

デジタルプロトラクター(自在スコヤ)

普段のDIYで45度以外の角度を使うかと言われるとあまり使わない。でもたまに使う。

たまに使うのでないと困る。

角度を測るためというよりも、指定角度で線を引きたいときに自在スコヤとして使うことが多い。

あとスライド丸鋸の横方向の角度調整などにも役に立つ。

レーザー付きモデルだと引いた線にレーザーを合わせるだけなので角度調整がめっちゃしやすい。

DIY向けにちょうどいいレーザー付きスライド丸鋸の記事を置いておく。

リョービ(京セラ)スライド丸鋸 TSS-192【レビュー&マキタハイコーキ比較】

この記事で、はDIYラインのスライド丸ノコ三闘神の一角をになう「リョービ(京セラ)TSS-192」のレビューと、初回調整でやった事全てを書い ...

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これもステンレス>アルミ>樹脂みたいな感じで精度がかわってくるけど、個人的にはあまり使わないしステンレスのものだけで十分。

今使ってるのは結構前に買ったAmazonの謎メーカーの物、これが意外に精度が高い。

最も信頼している45度であるシンワの止め型スコヤで計測してみると、誤差は0.1〜0.2度程度に収まっている。

個人的に厳密に合わせたい傾斜カットは角度ではなく比率で測ったり、型を使うことが多いため、こいつにはそこまで求めていなかった。

しかし精度がいいに越したことはないのでラッキー。

本気で正確にやりたいならシンワだろうけど、値段が結構違うので自分次第。

上のものは目盛りは同じ20cmでも回転軸から先端まで27cmあるので汎用性は高いと思う(シンワは20cm)。

ただし固定ネジに力がかけにくく、全体的にちゃっちいので余裕があるならやっぱりシンワの方がいいと思う。(使ったことないけど)

デジタル角度計

これは本体を左右に傾斜させることで角度を計測する水平器のようなものだけど、原点は地球の重力方向じゃなくて任意に指定するものなので、いわゆる水平器ではない。

地球に水平を取る機能を持ったタイプもあるけど、それはもう少し幅の広い物じゃないと正確には測れないと思う。

ちなみにこの仕組みはおそらくデジタルでないと実現はかなり難しそう。デジタル時代に生まれてよかった。

コンパクトボディの利点

こいつは主に機械の定盤とチップソーの刃の角度差を測るのに便利なもので、上にあげた2つのように誰でも持っていれば便利という道具ではない。

一番役に立つのはテーブルソーの刃角の調整、他にスライド丸鋸の縦方向の角度調整や、ボール盤の角度調整なんかにも使える。


裏にマグネットが入ってるので、まず定盤にセットしてゼロを出す。

次に刃に張り付けて。(90度出てなかった)

角度を変えていけば任意の角度を出すことができる。

刃に取り付けるためにこのようなコンパクトボディがめっちゃ役に立つ。

半端な角度に設定したいときももちろんだけど、正確な90度を測定したいときなんかにも活躍してくれる。

チップソーは角度を計測しようとしてもスコヤを当てにくく、他にもそういう形状の道具はいろいろある。

特に理由がなければ、コスパ的にデジタル木工の良きパートナーWixey(アメリカ)のものを買っておけばいいと思う。

シンワのものもあって、少し高いがなんやかんや機能が多くて汎用性が高い。

動画解説

この記事は動画で解説している。動作は動画じゃないとわからないところが多いかも。

他のあったら便利ツール

前の記事で手工具的な便利ツールをまとめてあるのでよかったら見て欲しい。

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