【追記】この記事はブログ開設初期に書いたもので拙い点が多い。
ある程度更新はしたけど、下の記事の方が参考になると思う。
【まとめ】DIY電動工具の選び方徹底解説&おすすめ品・マキタ・ハイコーキ・リョービetc.
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この記事で伝えたいこと。
- 電動工具を揃える順番とその理由。
- 用途によって選ぶべき商品。
- 無駄な買い物を避けるために。
僕が電動工具を初めて買ったのは24才くらいの時、大阪のホームセンター、コーナンの電動ドライバードリルで3,000円くらいだったと思う。
買って便利な道具もあったけど、金をドブに捨てたこともある。
この記事は、DIYを始めたい人に向けて、必須ツールの選び方と購入順序について書いていきたい。
Contents
まずはインパクトドライバー
基本中の基本にして、基本以上の機能はいらないと思う工具。
IKEAの家具を組み立てるのにも便利だし、引越しの時にも何かと出番がある。
これからはネジを締めることを、ドヤ顔で「ビス留め」とか言ってみよう。
最初は14.4V以上のものであればなんでも良い
最初は、バッテリーを複数の工具で使い回す「バッテリー互換」はさほど気にする必要はないと思う。
実際のところ飽きてすぐ使わなくなるかもしれないし、高いものを買う必要はない、ホームセンターの1万円程度の入門モデルで十分。
18V以上のハイエンドは数千本ビス留めするようなプロの長時間作業に対応していて、付属するバッテリそのものの容量も大きいものが多い場合が多く(6.0Ahなど)普通に重たい。
初心者なら14.4Vの容量1.5Ahとかでも1日で使い切ることはまずないと思うし、何より重さが全然違うのでで力に自信のない人でも疲れにくい
必要になれば後からハイエンドを買えばいいし、14.4V以上あれば、2代目を買った後もサブ機として十分使える。
というか僕はサブに14.4Vの古いハイエンド(3.0Ahバッテリ)を持ってるけど、圧倒的に軽いからそっち使いがち。
(正直18Vのハイエンドがなくなっても困らない)
あと最初にドリルドライバーを買う人が多いと思うけど、初心者ほどネジ締めの時に頭をなめやすい。
確かに穴あけは向いてるしトルク調整なんかもできるけど、ビット交換、締めやすさ、速度、汎用性、単純にあらゆる点でインパクトの方が使いやすい。
ただマンションなんかでインパクトの衝撃音が気になる人はドリルドライバーでもいいかもね。
互換バッテリーは2代目から考えよう
バッテリーを複数工具で共有するは電動工具の主流だけど、これからどういうものを作って、どういう工具が欲しくなるか、見えてる人は少ないだろう。
互換バッテリーはある種の呪いみたいなもので、解呪するには多額のお布施が必要になる。
まだ綺麗な体でいたいはずだ。
2台目が欲しくなるほどの熱心な信者であれば、自分の信仰がどのようなものか分かってきていると思う。
現在、業界では「マキタ」「HiKOKI」の2大メーカーによるバッテリー抗争が勃発しているが、戦況も変わっているかもしれない。
僕の宗派は「マキタ18V」だが、最近はHiKOKIマルチボルトの人が多くて悔しい。
しかし、家具造作に必須な、トリマとジョイントカッターのバッテリータイプはマキタしかないので、僕の信仰はマキタで正しい。
【追記】ハイコーキからも2021年に36Vモデルが発売された。マキタからもさらに36Vモデル(40Vmax)が発売された。
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ちなみに良心の呵責によって最初は純正バッテリーを買うが、あとは互換バッテリーといういわゆるパチモンを買っても良い。実際使った感想は下の記事に書いてある。
【追記】実際に火災事故の報告などもあるため自主規制。
締めれたら良し
インパクトはどちらかというと、大工さんとかが使う現場系の道具だ。
なので、最新の機能は板状のもの(ボード)を効率良く貼るためのものが多い。
DIYerは例えるなら工房系だ。
道具や充電環境の揃った家や作業場がメインになるので、壁を貼るために一日4000本とか締めたりしない(するな)。
僕は2代目としてTD171というマキタ18Vのフラッグシップモデルを買ったが、その多彩な機能をまったく生かしきれていない。
先日、借りた入門機でいろいろ作ったが、ちょっと遅いなって思う以外なんの問題もなかった。
正直トリガの微妙なレスポンス&コントロール性能はやはりハイエンドが優れる。
でもぶっちゃけ締めれたらなんでもいい。あるのか無いかが重要、まさに天と地の差。
おすすめできる入門機
マキタのM695DSはプロ用とのバッテリー共有は出来ない14.4Vバッテリの商品だ。
HiKOKIはDIY向け製品でもプロ用バッテリ共有ができるので、18VのFWH18DGLを買わないとちょっと損した気持ちになる。
しかし、先に述べたように互換バッテリーを考える段階ではないし、全ての工具を共通バッテリーで回すなんて多分無理だし、手動ドライバーから比べると100倍の進化だ。
入門用には安価でバッテリーが2つ付属するハイコーキののFWH14DGLをおすすめする。
バッテリーは1つになるけどもう少し安いマキタでもよし。
インパクトに関しては締めれればよしでリョービ(京セラ)、ボッシュ(独)、ブラック&デッカー(米)、なんかも信頼できる入門機を出している。
あと、謎メーカーの信頼できない入門機でも多分問題ない。
経験則だが、謎メーカーは、たとえ初期不良があっても、拙い日本語で全力対応してくれることが多い気がする。
少なくとも無視された経験はない。そもそも初期不良というほどの不良品にあったことがない。
次に丸ノコ
僕がマンションDIYをしてた頃、ずっと憧れてたのが丸ノコだ。
その辺のDIYerが手工具で正確な加工を行うのは不可能なので、ホームセンターのパネルソーで切ってもらうことになるが、結構ずれているので、家に帰ってから無力な自分を呪うことになる。
力が欲しいか、ならばAmazonで買え。(楽天でもいい)
丸ノコは寸法の決定権を手中に収めることができる、素晴らしい道具だ。
まず危険について認識しよう
この道具で怪我をしたなら、体の一部を欠損することになる。
喜び勇んで使う前に、まずは事故の恐ろしさについて調べよう。本題から逸れるので別の記事で詳しく書きたいが、丸鋸は本当に危ない。
僕は2020年、別の回転系のチップソーにやられて12針縫った。これについては、わざわざ体験を通して学ぶのはおすすめしない。
賢者は歴史に学べ。
切り込み深さは気にしない
ホームセンター材ならせいぜい1.5寸角の45mm以上切ることは稀だと思う。
大は小を兼ねるというが、デカくて重いと取り回しが大変で、使うこと事態億劫になる。
刃が大きいほうが直線を綺麗に切れるが、そもそも丸鋸は完璧な精度を求める道具ではなく、インパクトと同様に、現場が主戦場となる道具だ。
基本的には165mmの刃がモノも多いため、ランニングコストが安くなりがちなのでそれでいいと思う。
個人的には重いのがとにかく嫌いなので、145mmが使いやすかった、ただ商品の絶対数が少なくて165mmに移行した。
おすすめできる入門機
ハイコーキFC6MA3の一択となる。【刃径165mm/切込深57mm/3.2kg】
マキタM565が競合だが、以下の点で明確な差がある。
- 集塵機接続の可否
- 切込み深さ調整がレバー方式であること
- 実勢価格
宗教上の理由以外でマキタを選ぶ必要はない。お金に余裕があるならいきなりバッテリーモデルを買っても全然いいと思う。利便性は天と地の差がある。
その場合は経験を持ってお勧めできるのは、マキタHS631Dだ。レビュー記事も参考にして欲しい(ちょっと古い記事)↓
【充電式丸ノコのススメ】 マキタ HS631DZS (18V)レビュー
丸ノコのコード邪魔だよな。引っかかるじゃん、足払いしてくるじゃん、切れるじゃん。 充電式丸ノコのメリットは誰もが承知だと思う。マキタのバッテ ...
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ただしハイコーキの同列品も優れているのは言うまでもない。
この辺はユーザーの絶対数が多いので、ハイエンドとなるとメーカーも凌ぎを削ってる非常に完成度の高い領域。
もはや選択基準はメーカーの好みと、ごく微細なフィーリングくらいしかないんじゃないかな。
そしてトリマ
必須ツールとして3番目にくるのはトリマーだ。
サブツールとしてグラインダーや、ジグソーとか、ランダムサンダーなどがあれば便利だけど、ここではあくまで最低限の加工の主役について書いていく。
トリマーとは?
あまり何に使うのか知られていない工具だと思うので解説する。
まず、四角いプレートに穴が空いており、そこから刃物が出てくる。
そしてその刃物(ビット)が高速で回転して、材料を削り取る。機構としては本当それだけ。
それが製作物に無限のディティールを与えてくれるのだから不思議。
アイデアが問われる万能工具
直線だけの作品作りにあきたら必ずトリマーが欲しくなる。
こいつは本当にいろんなことができて、アイデアが試される道具だ。海外のYouTubeなんか見てると日々新しい発見があるので是非探して欲しい。
とりあえずトリマーでできることを思いつく限り羅列してみる。
- 面取りができる。
- 溝が掘れる。
- ホゾが作れる。
- 型を用意してどんな形も切り抜ける。
- 上に貼った化粧板が飛び出てても切り払える。
- 鍵穴みたいな穴が掘れる。
- アリ溝が掘れる、アリ組もできる。
- 雇いとかビスケットで板はぎができる。
- 各種サネが作れる。
ちょっと何言ってるかわからないです、と言われそうなところが幾つかあると思うが、それはまた別記事で詳しく語っている。↓↓↓↓↓
参考【前編】トリマーとはなにか?【しくみ・使い方・安全策】DIY木工用電動工具
そもそもトリマーってなんだ?DIYに必要なのか?何ができる?そんな疑問に応えていきたい(テンプレ)。 トリマーというのは補助工具とも言えるし ...
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おすすめできる入門機
まずは入門機だがリョービMTR-42の一択で間違いない、なんせ競合のマキタハイコーキの入門モデルは設計が古すぎる。
リョービMTR-42は世界最強の工具ブランドDeWALT(スタンレーB&D)の優れた機構を踏襲した(たぶん)OEMマシンだ。
刃の出し具合の微調整機構がめちゃくちゃ優れており、コードが横から出ているので逆さまに置けるし、ビットもスパナ一本で交換できる。
あんま知られてないけどリョービは元からトリマが得意でラインナップも多い。(でもこの形状以外は古い)
下のRT50DZは、僕が2020年買った工具の中で最高の買い物と言って良い。
バッテリ式かつ、回転数調整ができるため、静粛性と安全性が圧倒的に高い。リョービはコードレストリマを出してない。
ハイエンドでありながら、初心者にも優しいと言える。正直いきなりこれを買っても後悔はない。
【追記】2021年ハイコーキがこれを上回る機種を出してきた。比較したレビュー記事も書いたので紹介しておく。
参考【2021/8フル更新】マキタ18V充電式トリマRT50DZレビュー&ハイコーキM3608DAとの比較【おすすめ工具レビュー】
後日発売されたハイコーキのM3608DAとの比較も加えたので購入を検討している人は資料の一つとして役立てて欲しい。2021年8月現在は2万円以下で購入...
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参考【敗北を知りたい】ハイコーキM3608DA 向こう5年は敵なしのハイエンドトリマ【無慈悲】
ハイコーキM3608DAは2022年現在、間違いなく国内最強のトリマであって、他機種との違いが明確すぎて記事を書くのも簡単だ。 そのスペック ...
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【番外】買ってはいけないもの【しくじり】
ドリルドライバー
ドリルドライバー初めて買って役に立ったよ。でもねじ締めにくいし最初からインパクトでいいし、穴あけにこだわり始めない限り出番はない。
電気カンナ
初心者の頃、全く使いこなせなかった。どのみち手鉋も使えるようにならないと、コレだけで平滑な面を作ることはできない。プレーナーに入れる前にねじれた材を黙らせるのに便利。
マルチツール
なぜ買ってしまったのか、僕は何か勘違いしていたんだと思う。大工さんが使えば現場で大活躍するけどDIYに(ほぼ)出番はない。内装DIYには稀に役に立つかも。
さらに上のレベルのDIY電動工具の選択
丸ノコやトリマーを安全かつ、自在に操れるようになったあなたは、おそらく十分な経験値を積み、クラスチェンジ可能なレベルに達している。
自分の作りたいものは何か、必要な道具はそれによって変わってくる。
下の記事では、ぼくが持つ様々な電動工具の特性や選び方について、知識と体験に基づいて徹底的に解説している。よかったら見てもらえると良い
【まとめ】DIY電動工具の選び方徹底解説&おすすめ品・マキタ・ハイコーキ・リョービetc.
木工DIYにハマったなら道具を増やすことに執心すべきだと思う。 有史以来、新しいモノの前には新しい道具があった。DIYにおいても新しい道具に ...
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そして木工機械へ
ここまでくると欲しいものは下のようなものになってくる。
- ボール盤(これくらい既に持ってるかも?)
- テーブルソー(昇降盤)
- 角のみ
- バンドソー
- 各種ベルトサンダー
- プレーナー、手押しカンナ
- 木工旋盤...etc.
ここから先は電動工具というか、木工機械であり設備だ。
プロレベルものが入っていれば、プロの工場と変わらない。
プロレベルのものを持っていないプロだっている。
DIYレベルのものでも圧倒的にできることが広がる。
2,3でホゾ組みが楽勝になる。
4で曲線への対応力が増す。
6を買うということは、材木屋から荒材で仕入れるルートができたのだろう。
さあ職業訓練校へ行ってみよう。