シェアハウスDIYリノベ 材料(主に木) 使い方 作り方

無垢フローリングの貼り方解説【#6 DIYリノベでシェアハウスをつくる】

2021年4月20日

ああやっと床が貼れる。

この日床が貼れなければベニヤの上に引っ越すところだったんだけど無事に貼れたので、解説しながら振り返っていきたい。

ちなみに僕は職人ではないが、無垢フローリングはなんだかんだで結構貼ってきたのでしっかりめに解説したい。

この記事は動画と連動してるので、こちらも見てもらえると良い。

無垢材のフローリングの貼り方は、いわゆる複合フローリングとは少し違う。
下地の捨て貼りはほぼ必須だ。

ただし元のフローリングの上に貼るなら、捨て貼りしなくても下の手順だけでいけると思う。

捨て貼りはこの記事を参照して欲しい↓

床の捨て貼り解説【#5 DIYリノベでシェアハウスをつくる】

根太組の方向を間違えてた!というか、いろんな理由があってそうなってたんだけど、今回はその挽回から始める。まあ、フローリングを貼るための「捨て ...

続きを見る

貼るための道具

究極的には、木を切る道具、釘と金槌とボンドがあれば貼れる。

手打ちの釘での貼り方を紹介してるサイトも多いが、あまりにも辛すぎる。(体験談)

なので、
現実的な道具で効率的に貼れる方法と
一歩踏み込んだ道具で貼る方法紹介したい

まずは基本的なものから

接着剤→ウレタンボンド

無垢フローリングは基本的にボンド必須。

ウレタンボンドは固まった後も弾性があってやわらかい。
これによってギシギシという床鳴りなどの現象が防げるという。

普通の木工用ボンドはNG。

僕がいつも使ってるのはこれ。
同じような形をしていて、「ウレタンボンド」と書いていればなんでも良い。

いろんな塗り方があるけど基本的にはジグザグ塗りで良い。

こまかいことはいいんだよ

切断工具→スライド丸鋸と丸鋸

部屋に合わせて貼っていくにあたって、材料のカットは避けては通れない。
最低でも丸鋸か、できればスライド丸鋸が欲しい。

長ものの短辺を切るのにはスライドが圧倒的に有利だ。
床を貼ろうとしているDIYerならスライド丸鋸は現実的ではないか?

ただし、マキタやハイコーキのものはマジで高い。

僕はスライド丸鋸は完璧な精度を求める道具ではないと思ってる。
なんとなく直角に切れれば十分、ブランドメーカーのものでもマジで直角を出すには調整がいる。

これで十分"スライド丸鋸"であるならばなんでも良い。

あるのとないのとでは異次元の違いだ。

とは言いつつ今は新しいの買ってとても使いやすいので下の記事も参考にしてみて。

DIY用スライド丸ノコ厳選3選+1【考察と比較】

平成8年の日立のスライド丸鋸があまりにズタボロになってきたので、リョービ TSS-192という丸ノコを買った。 ハイエンドがすげえ誘惑してき ...

続きを見る

リョービ(京セラ)スライド丸鋸 TSS-192【レビュー&マキタハイコーキ比較】

この記事で、はDIYラインのスライド丸ノコ三闘神の一角をになう「リョービ(京セラ)TSS-192」のレビューと、初回調整でやった事全てを書い ...

続きを見る

精度ガバガバな骨董品だけど十分活躍してくれた

留めるもの→インパクトとフロア用ビス

手打ちの釘は絶対後悔するからやめときなさいな。

マジでしんどいよ。

インパクト持ってるでしょ?

ドリルドライバーもやりにくいので、オススメしない。

こいつは床専用のビスで、専用のビットで打っていく、下のC-BOXは専用ビット付き。
2箱目が欲しいならビットなしのA-BOXというパッケージを買えばいい。

作業性は段違い、間違ってもドリルドライバーでやるべきではない、インパクトを使おう。

もし持ってなかったら初心者用の記事があるので読んで欲しい。

留めるもの→コンプレッサーとネイラ

ここまでなくてもいいかもしれないけど、あると作業性がダンチなのは確か。

簡潔に説明すると、コンプレッサーは空気を圧縮する機械。

何ができるかというと

  • 釘やステープルの打ち込み
  • 空気を噴射してゴミや埃を払うブロワー代わりに
  • 吹き付け塗装
  • タイヤなどの空気入れ
  • 専用インパクトやサンダーなど各種エアツールの使用

要するに作業場に一台欲しい主役級だ。

で、コンプレッサーにもいろいろあって、常圧と高圧がある。

高圧のほうができることは多いが、高い、プロ用だ。
それに対応する釘打ち機も高額になってくる。

常圧のもので良い。

これで18,000円くらいだと思う。
高圧は50,000円超えてくるし、容量も欲しくなるからDIYにはおすすめできない。

釘打機の種類

対応する釘打機(ネイラ)だけど、ここではフィニッシュネイラをおすすめしたい。

ネイラというのは、大工さんがバスバス釘を打ってるあれだ。

簡単に各クギの種類と特性を解説すると下の図の通り。



本来床貼り工事の標準的な工法では、引き抜き強度の強いブラッドネイルか、ステープルを使用することになっている

しかし、実際にはフィニッシュネイルとボンドだけで十分だ。
プロが現場でやると監督に怒られると思うけど、実際にはウレタンボンドの保持力だけでも十分。
フィニッシュネイルはボンドが固まるまでの抑えと考えれば良い。

実際フィニッシュネイルだけでもそう簡単に抜けはしない。

10万払って高圧セットを揃える必要はない。
常圧のフィニッシュセットなら2万円台でそろう。

ちなみに常圧のブラッドネイラもあるがめっちゃ高い。

まとめ

他にも貼るときの墨出しは必須だ、墨つぼは用意しよう。
あとは手鋸、簡単な手ノミ、スケールなど、いつもの道具があれば十分だ。

墨出しと貼り手順の計画

まずは墨出しから。
もとのフローリングの上に貼る場合も同じ方法で大丈夫。

基準線を出す

まずは部屋の中心に基準線を引く。

実は家の壁は直線ではない。
古い家ならなおさらで、どこから測っても寸法は多少違う。

しかし基準を決めなくてはいけないので、いろいろ測りながら、大体でいいので部屋の真ん中に線を引こう。

バシッと直線でないといけないので、墨つぼを使おう。

定規で引こうとするなよ。

最初の一枚の計算

まずは使うフローリングの幅を確認しよう。

今回つかうものは120mmだった。

最初の一枚を貼るとき、必ず幅をカットする必要がある。

理由は
壁が真っ直ぐでないから、それに合わせるため。
・そして最後の一枚が、小さくなりすぎないように調整するため。


今回は、約110mmにカットするように計画した。
計算したところ、110mmから始めて、120mmを足していくと、最後の1枚は90mm程度になる。

最後の1枚が10mmとかになったら貼るのは無理だ。

だから最初に調整する必要がある。

計算ができたら一枚目を合わせるための墨を出す。

最初の墨は、先程の基準線と必ず平行に出す。

そして、床を貼るときは下の写真のように、雄ザネという凸側を貼る方向に向ける。
なので最初の墨は、雄ザネの飛び出した分も足した位置に引くと良い。

カットするのは雌ザネという凹側だ。

2枚重ねているうちの、上が120mmのカットして無いもの、下がカットして110mm位になったもの。

下の墨とあっていることがわかる。

この調整が最初の関門だけど、これさえやってしまえば、あとは貼り広げていくだけでいい。簡単だ。

ロスのない貼り方

ロスを出さないということは非常に重要、これにははっきりと正解がある。

下の図はサイズ1820の定尺っぽく描いたが、サイズがバラバラなソリッドでも、普通の複合フローリングでも当てはまる基本ルールだ。

雄ザネを凸、雌ザネを凹と表記している

最初の1枚は雌ザネ(凹)を適当な位置で切り捨てて、雄ザネ(凸)が右と手前に向くように貼る。

端のピンクは新しいものをカットして、余った雄ザネ側を図のように一段飛ばしでまわす。

以降もこのルールで貼っていけばロスはほぼ出ない、最初の残りも最後に回したりできる。

ただし、切り落とす方を間違えたりすることはありがちなので、面積の1.1倍分は買っておいた方が良い。

貼り方

ここでは作業手順を解説する。
貼ること自体は難しいことはない。

雄ザネは常に外を向くように

ボンドを塗る

前項で書いたウレタンボンドをジグザグに塗る。
それだけ。

ビスorネイルの打ち方

いつ、なんどきでも雄ザネに斜め45度で打つ。

手打ちの釘だと角に押し込むのにポンチを使うんだけど、めんどくさいんだこれが、、、絶対ビスがフィニッシュをお勧めする。

釘ピッチは20〜30cmとしてるが、フィニッシュネイルの場合は15〜20cmで少し狭い間隔で打とう。
逆にビスで打つ場合は保持力が高いので、もっと開いても問題ないだろう。

極論だけど、昔賃貸でフローリング貼りたくて、
両面テープだけで貼ったことがあるけど、ほぼ完璧な床だった。

終点の納め方

基本的に普通には入らないので、加工が必要になる。

難易度低め

サネが邪魔なら切れば良い。
乱暴な方法に思えるかもしれないが、サネが邪魔になるケースはたくさんある。
凹凸がたくさんある場所をかわしながら貼るときなども、サネを切り落とす事で解決するシーンはたくさんある。

つまりケースバイケースだ。

難易度高め

壁側を斜めに切ってしまう方法で、こっちはサネを温存できるので、良いと言えば良いが、別に問題が起きるわけでもない。

最後の釘は・・・

最後は釘が打てないので真上から打つしかない。

フィニッシュネイルなどだと、そもそも目立たないので、おもむろに打っても気にならないだろう。

ビスや釘でやる人には、仮釘をお勧めする。

釘と同じように打って、ボンドが乾燥したら、後からペンチで引き抜くものだ。
穴の跡はほとんどわからない。

いろんな用途で使えるので覚えておくと役に立つんじゃないかな。

貼れた時の達成感はスゴイ

最高だ、いきなり住める気がする。

ホワイトオークの床はマジでかっこいい、おしゃれ、素敵。

実はケチりすぎて左奥少し足りなかった、、、不足分は手に入れたんだけどまだ貼ってない。

こんかいはここまで。

よかったら動画も見ていってよ。

続きはこちら↓

引き出しの箱組み徹底解説【#7 DIYリノベでシェアハウスをつくる】

今回からクローゼット部分に着手していくんだけど 「昔のタバコ屋の窓口」っぽい感じを目指している。 意味わかんないと思うけど、出来上がったらか ...

続きを見る

-シェアハウスDIYリノベ, 材料(主に木), 使い方, 作り方